見出し画像

いつの間にか増えていた万年筆 #万年筆の日

9月23日は「万年筆の日」だという。知らなかったがたまたま先日この記事を書き始めていた。何がきっかけかというとフォロワーさんのひとりが、最近万年筆やインクに興味を持ってきて、さらには即断即決で万年筆やインクを購入してきたからだ。なんだかわがことのように嬉しくなった。そして、あの新しい道具に触れ始めた嬉しい気持ち、どうにもわくわくするあの気持ちを忘れないで欲しいなあと思った。私はどうだろう。一本一本見て行くと、思うところや買った時のこと、譲っていただいたときのことを思い出したり…。

最初に購入した万年筆のことはなんとなく覚えていて、筆記具に詳しくない頃だが万年筆というものを使ってみたいなあと漠然と考えていた。わからないなりに悩みに悩んで、店頭でもっとも標準的な――いかにも万年筆然としたものを選んだ。結局購入したのはPILOT CUSTOM 74のSF(ソフトファイン)ニブである。選んだ、と言っても当時はSAILORのプロフィットやプラチナ万年筆の#3776センチュリーのような似たものと比較検討した訳ではない。そこまで情報収集もせず、最初に目についたのがPILOTのそれだった、というのが大きい。見た瞬間になるほどこれか、と思い、あとは購入するか(買っても使わなくなるのでは?とかそういった悩み)で悩んでいたにすぎない。あとは字幅か。思った以上にバリエーションがあってそれにも悩まされた。今でこそ入門から長く使える一本にちょうどいい、と感じるCUSTOM74だけど、当時はとても高いものに思えた。

その後カリグラフィーニブというのに興味を持って、確か出たばかりくらいのPRERA色彩逢いCMニブを購入。で、いくらか使っていたものの日常遣いとまでは定着しなかった。当時は手帳も日記も使っていなかったから、たまにの手紙くらいでしか使わなかった。もったいないことだ。CUSTOM74と一緒に買ったインクのPILOT iro-shizukuの深海はまだ残っている。さすがに使用期限を過ぎている気はしないでもない。少なくとも15年は経っているはずだ。

しばらく期を置いて、徐々にノートに書きつけるときに使ったり、日記を始めたり、SNSに手書き文字を晒したり、文通相手が増えたり…といったことでまた万年筆とインクが増えてきた。特にここ数年に急激に増えた気がする。万年筆系のYouTubeチャンネルを見たりして、物欲が刺激されたのが大きい。あと、インクブレンドのイベントに参加してインクを調合したことで試したくなったりとか。カメラやフィルムで趣味への財布の緩みが大きくなったのもある。反省。

それで一応持っている万年筆をメモしておきたいと思いこれを書いている。購入したものもあれば、譲っていただいたものもある。

持っている万年筆たち


PILOT CUSTOM74(SF)

先述の通り初めて購入した万年筆。黒い軸に金色のリング、ペン先。万年筆と言ってイメージするそのままの姿。ソフトファインと細目でかつ柔らかい線が引ける気がする。縦書き手紙でよく使っている。


PILOT PRERA色彩逢い(CM)

確か出た当時に購入。軸が短く、透明で可愛らしい。尻軸などにカラーがついていて、好きな色の黄緑にした。ペン先はカリグラフィータイプでペンポイントがなく、縦に引くと太く、横に引くと細い線になる。実はあんまりこのペン先を活用できていない。


MONTBLANC 221P

フォロワーさんに譲っていただいた一本。(後述のシェーファーと一緒に)ニブは14金。細いように見えるが、海外製は日本より太くなるんだなと感じた。本当にペン先がちょっとくちばしのように若干不思議な形をしているように感じる。実際はそんなことはなくやや軟性なせいでそう感じるだけなのかも。譲っていただいた当時はカートリッジで運用していたが、他の色も使いたくなってコンバーターを数年後購入。


SHEAFFER STERLING SILVER

先述のMONT BLANCと一緒に譲っていただいた万年筆。ボディがきらきらと美しい。多分シルバーでくすんでいるのだが、全面に切ってある溝はきらめいていて、それが妙に心惹かれるのだと思う。字幅は結構太く感じて、ペン先はがっしりしている。



プラチナ万年筆 PREPPY(0.3)

市場に出回っている万年筆の中でも最安クラスの、なんなら小学生や中学生でも気軽に使い始められる万年筆。PILOTのkakunoも入門の一本だが、さらに格安。とりあえず好きなインクを万年筆に詰めて使ってみたい、だけどあまりお金をかけたくない、というなら使ってみたらいいかも。これはインクブレンドイベントでおまけでつけてもらったもの。コンバーターまでつけてもらって、あまりにお得すぎるイベントだった。そのせいで一気に万年筆を買いあさりはじめたのだ。


ギター万年筆 ブリランテ(F)


LAMY Safari(F)



LAMY AL-STAR(EF)

おおむねSafariと同じ感想なのだけど、ボディがメタリック。EFだがMかと見まごうインクフローと字幅。もう少し絞りたいところ。よくSAILOR のBLUE BLACKを詰めている。



kakuno(EF)


プラチナ万年筆 プロシオン(F)



無印良品 アルミ丸軸万年筆(F)

購入後すぐはよかったのだが、どんどんインクスキップするようになって満足に連続して文字を書けなくなってしまった。洗浄しても変わらず。インクフローが渋いのは、多分個体差なんだろう…とは思う。

SAILOR 筆DEまんねん


PILOT PRERA色彩逢い(M)

Kanwrite

インド製の万年筆。フレックスニブで面白いのだが到着時びっくりするくらい香りが強かった。あとアイドロップ式なのだが書いているとしょっちゅうインクが軸から漏れてきて手がぬるぬるになってしまう。ペン先は気に入っているのだけど…。


kaweco sport frosted / sweet banana (EF)


SAILOR 四季織 雪月空葉<垂雪>(F)


PILOT CUSTOM HERITAGE 92(M)



プラチナ万年筆 #3776 CENTURY(M)

皆さんもいい万年筆ライフを。紹介ちゃんと書けてないのは後日追記します。