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マンガ雑感 俺の彼女になにかようかい7巻(完) 妖怪×人間なんですよ!

※この記事はネタバレを含みます

私の彼氏に手を出すな

  いやー、始まったときはこんな良いマンガになると思って無かったけど、とても良かった。最高です。堂々完結。最後は氷華と無事和解。ハッピーエンド。6巻あたりからこんだけ引っ張っといて、篤志と氷華の直接対決は1話分しかないという。そこは大事じゃないんだと。なんなら対峙するまでがクライマックスで対峙したあとはおまけ。そこらへん、高津マンガらしくて大好きです。
 それにしても無垢は一度押せ押せになったら最後まで押せ押せでしたね。最初は篤志の押せ押せに溶けてしまう話だった筈なのに、どうしてこうなった(褒めている)。俺の彼女に、ってよりどちらかというと終盤は人間が彼氏で何が悪い?みたいな話でしたよね。良いと思う。
 帯も「”妖怪×人間”異種間ラブコメ」だったしね。人間×妖怪ではない。人間が受け。まあ、人間になるならないの下りは人魚姫構図だったので、ヒロイン側が押すようになったのは最初から規定路線だったのかも。


終盤ならではの関係精算タイム

 高津マンガの良いところは徹頭徹尾、カプ脳なところ。それが批判されることもありますが、私は好きです。決まったカプで、関係性の変化が複雑に絡みあう。なんというか情がわきます。
 そういうわけでしのぎジュノン、寿々南郷先輩は無事くっつき、真魚愁也も順調に関係が深まって大団円な感じ。みんな幸せになって良かったね。………あっ、中島先生………………。
 私は真魚愁也の組み合わせが一番好き。ツンデレ同士なのに関係性は一番ハレンチ。猫だから仕方ないのガバガバさが画期的だと思いますよ。そういえばツンデレ同士カプって今まで高津作品でいなかったような……。東田宮越が一番近いか?
 ジュノン特攻と寿々告白はまあ予定調和というか時間の問題的なところだったのだけれど、愁也の立ち居振る舞いは王道だけど予想外だった。格好良く振る舞って即退場みたいなパタンかと思ったら、ヘタレ捨て身!! ヘタレながら真魚への思いやりというかよく見てるのよい。「顔は可愛いので傷付けられると困る…」のセリフも良い。その後の真魚の返しも良い。キャラが好きなのもあるけど、全組の中で一番良かった。


みんな赤青も買おう

 そして同時発売の赤青もとてもよかった。本編ではないのだけれど完結してから読むと、なんだか卒業アルバムを読んでいるかのような心持ち。まあ、高津作品はやっぱりWEB版あってこそですしね。それにしてもWEB版はお下の話が多いのは作者の趣味だろうか……いいぞもっとやれ。
 それにしてもようかいワールドが終わってしまうのはさみしい。登場人物みんな幸せにするってことで中島先生のスピンオフを心待ちにしています。

それにしてもWORKING!! 15周年か……。年を取るわけだ……。

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