いつもどこかで、何度でも
窓を開けて、こんなに音があるのだと気づいた。
と、ここまで書いていた5か月前の私。
節約のため、電気をつけていないので、この部屋は薄暗い。ベッドは起きたままの状態で化石化しており、ああつい何時間前まではここで寝ていたのだなと妙な感覚になる。脱ぎ捨てたままの服とか、置きっぱなしの何かとか、当時のままのの姿を保ち、今日もちんまりとそこに在る。
自分の知らないうちに、ラグビーが勝っていた。自分の知らないうちに、季節は確実に夏から秋へと変わり、私は私の知らないうちに、今日も私のまま生きていくのか、と諦めのようなほっとしたような、なんとも言えない気持ちを抱く。
光が上手く入らないこの部屋は、温水プールのようだ。
ぬるくて、気持ちよくて、なんだかなんでも許してくれそうな気がする。
許す、とは受け入れること、受け入れることは静かに諦めること。by風
もし私が本当に風なら、綺麗な物だけ拾って、綺麗な空間を軽やかに飛んでいきたいものだ。
風より
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