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人生の「片付け」

本の感想

「片付けパパの最強メソッド」ドラッカーから読み解く片付けの本質大村 信夫 著 インプレス (kindle版)

 若くして亡くなったお父さんの手紙がきっかけで、「自分の人生」を見つめ直し、「自分を変えよう!」と決意した著者。「私の人生を劇的に変化させたもの。それが”片付け”でした。」
奥様と3人の子育てをする「サラリーマン」であり、「片付けをすることによる効果(家族がニコニコと喜ぶこと、それにより心まで整理されるという面白さ)を実感」し、整理収納アドバイザー1級に合格。「片付けパパ」となった。
「片付け」のメリットを、時間的、経済的、精神的視点などからわかりやすく説明してくれている。
「整理→収納→維持」のサイクルを具体的に解説し、個々の例を図式や画像を使っていて理解しやすい。
ドラッガーは、企業経営において「選択と集中」が不可欠であると語っている。
「それは、「片付けにも当てはめることができる」と著者は言う。
著者独自の選択基準を設定したマトリックスを使って「モノ」を片付けていく。
ああ、こうすれば「すっきり」できそうだな、と納得した。

 それ以上に、この本で私が学べたことは、「人生の片付け」である。
ヴィクトール・E・フランクルの言葉
人生におけるミッションは、つくるものではなく発見するもの」を紹介し、「自分はどうありたいか」を考えることの重要性を説明する。

ドラッガー「考えるべきは、ミッションは何かである。ミッションの価値は、正しい行動をもたらすことにある。」
 最初は、「片付け」の本として読んでいたのだが、ここへきて、「そうそう、こういうことなんだよね!!」と私が本質的に求めている「すっきり」のヒントが見えてきたのである。

 まず、著者のおすすめ「価値観ババ抜き(R)」によって、私の価値観を再発見した。
そして、「ミッションを決める」さらに、「ミッション」を選択基準にして日々のコトを整理する」
この順番で私自身の価値観を見直し、これからの日々をどう生きるのか、を考えた。
「人生の片付け」
① 人生における選択基準=ミッションがわかった(整理)
② ミッションを達成するための準備をする(収納)
③ ミッションを習慣化する・行動し続ける(維持)
著者は、これら一つ一つについてもとても具体的に示しているが、とても参考になる。

「片付け」というと「モノ」の片付けばかりを考えていたのだが、まさか(?)「人生の片付け」がこんなにすっきりとわかったなんて!!
著者の「あとがき」に、「自分の時間を人のために使うと、相手の時間を増やすことができる
「時間=命」なので、「自分の時間を人のために使うこと=命を使うこと」こそが「使命」とある。
なるほど!!本当に、その通りだ。

たぶん勝手に決めている「私の使命」を確認できた気がするので、体力、能力の続く限り、暑さに負けず、がんばるぞ~!!


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