「オレは ドジバカだ~!!」
ディズニーのピーターパンに出てくるフック船長。ピーターパンに追いつめられて、「オレは ドジバカだ~!!」と叫ばされるシーンがある。
昨夜、重いイスを足の上に落としてしまった。左足の親指の爪がはがれ、血がだらだらと出てきてしまった。あわてて脱脂綿だのティッシュペーパーだので抑え、カーペットに血を垂らしながらなんとかキズパワーパッドや包帯で応急処置をした。
その時、しみじみと、あのフック船長の言葉がよみがえってきたのだった。「オレはドジバカだ~!!」
やっとの思いで足を心臓よりも高めになるよう、椅子を運び、痛みをこらえつつ、血が止まるまでおとなしくしていた。
その間、ずっと、これまでの「私のドジバカ日誌」を思い出していた・・・。
新卒の頃、地元に帰り、なれないバイトで疲れきっていた。そして、第一希望だったところから来た一次試験合格の通知を間違ってゴミ箱に捨ててしまっていたことにも気づかなかった。
二次試験(面接)の日、バイト先に電話が入り、「面接にお見えになりませんので、辞退とさせていただきます。」という。あわててバイト先に休みをもらい、ダメもとで相手先に謝りに行った。
結果、補欠で何とか滑り込みセーフで働けるようになった。「前例がない。」とあきれられた。
やっと少しは仕事ができるようになってきたとき、何を思ったのか、大事な資料をまちがえて、シュレッダーにかけてしまった。ギザギザになって出てきた書類を見て、「クビかな?!」と背中が寒くなった。
その時も、上司のフォローで何とか乗り越えることができた。
数え上げればきりがない。上司に怒鳴られたことなど枚挙にいとまがない。
それでもこうやって65年間生きてきた。
今も相変わらずドジばかりだ。それでも、定年退職してから資格を取った「日本語教師」として、さまざまな国から来た学生たちと、日々楽しくパワポで授業をしている。
河島英五の「生きてりゃいいさ・・・。生きてりゃいいさ・・・。そうさ、生きてりゃいいのさ・・・。」を何度歌いながら急場を乗り越えてきたことだろう。
こんなドジな人間でも、とりあえず生きていれば、何かの役に立てると思う。
この記事を読んでくださっている皆さん、あきれ返らずに、これからもよろしくお願いします。
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