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憂鬱

至って普通で
至って平穏で
幸せなはずなのに
不満ばかりです。

至って正常で
至って平和で
大切なはずなのに
余裕がないのです。

夜に飲み込まれたら
思考がぐるぐる止まらなくて
どうしても眠れなくて
夜が明ければ後悔する。

雨が降る前の湿気のように
憂鬱がずっと付き纏っている。
それを隠すように
無邪気なふりをやめられない。

隙間のない空気と
背伸びばかりの街並みで
自由なはずなのに
とても窮屈です。

自由な羽が生えても
私は飛ばないでしょう。
きっと眠りにつく。

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