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「易そしてチョット算命学」

世には数々の占いがありますが
命・ト・相に三分類する事が出来ます

「命」
算命学や四柱推命です
個人の無形のデータを基にして占います
「ト」
易やタロットです
何かの個人のデータを基にはしません
「相」
手相や観相(人相)です
目に見える個人のデータを基にして占います

今回は易について考えます
ピンポイントの占いに向いています

算命学の土台

算命学の土台には「陰陽五行論」がありますが
元々「陰陽論」と「五行論」とは
別々のものでした
いつの頃か
事物を構成する五要素(五行)の木火土金水を
陰陽に分けて十干として
自然現象を考察するようになったわけです

おそらく
「五行論」よりも
「陰陽論」の方が古いでしょう
全て物事や現象を陰陽で理解するというのは
分かりやすいです
 明るいと暗い
 強いと弱い
 高いと低い
 男の女
 山と谷
 昼と夜
挙げれば限がありません

算命学が陰陽論と五行論の
二つを土台としているとすれば
易は陰陽論を土台としています
陰陽を徹底的に積み重ねて
物事の理を考察しています

易ではこの図の上が陽を表し
下が陰を表します
この図は下の②の形を表わしています

陰と陽の組み合わせは
陰陽を縦に二段重ねると
以下の四通りしかありません
 ①  ②  ③  ④
 陽  陽  陰  陰
 陽  陰  陽  陰

この陰陽を三段重ねにすると
八通りの組み合わせしかありません
それが八卦(はっか)です
「当たるも八卦当たらぬも八卦」
というあの八卦です

自然界の姿になぞらえると
天・沢・火・雷・風・水・山・地
となります
自然界をこの八卦の組み合わせで説明するのですが
火と水があるところなどは五行と似ていますね

この八卦同士を更に組み合わせると
8×8で64通りの組み合わせになります
この64通りの組み合わせの卦を読んで
運勢を占うのです

陰・陽を六段も積み上げて
64種類の運勢のストーリーを
説明しているのです

二進法

易は陰陽という最も単純な二種類の
組み合わせだけで
複雑な自然界の理を
表現しているのですが
二進法のような印象を受けます

「0」か「1」という単純な情報の
膨大な蓄積で
コンピューターが動いているのと
似ています

遥か古代の人達が
陰陽という単純で簡単な事を
記号化し積み上げる事で
複雑な物事の展開の妙を
読み取れた事に驚きます

乾為天

陽ばかり三つ揃った卦が
上下二段に重なっている形を
「乾為天」と言います
つまりは陽ばかりが六つ
重なっている卦です

全て陽ですから
とても強いという意味に成ります
人間に例えると王様でしょうか
動物に例えると龍でしょう

なので
この卦は龍の成長物語でもあるのです
六段階の龍の話なのです
一番下の陽からだんだんと成長して
立派な龍となって天空に登りますが
最後には力に陰りが出るようになります
「陽極まれば陰」です

この「乾為天」だけで一冊の本が書けます
それくらい多くの学びや悟りがあります
陽がただ六つあるだけなのに
人の一生の在り方の指針を
そこに見出しているのです
何という構想力
何という発想力

水火既済

上に「水」があって下に「火」がある卦です

陰陽が順番にしかるべき所に
配置されている卦です


上にある水は自然に
下に下がろうとします
下にある火は自然に
上に上がろうとします
つまり
上下の水と火が互いに
出会う形です

この卦は一つの完成形で
事が既に成ったという意味で
吉です

算命学をある程度学んだ方は
分かると思いますが
算命学にも
「水火既済」の宿命というのがあります
陰占で火性と水性が三対三で
拮抗している宿命を言います
つまり
水火がバランスが取れている状態です
運勢が強くて優秀な人物と見ます

五行の中でも
水と火は理論的には相剋関係ではありますが
自然界では互いにバランスを取り合う
コンビと言っても良い関係でもあります
雨と太陽が生き物を育てます
雨が強過ぎれば洪水ですし
太陽が強過ぎれば砂漠です

※宿命内で水火のバランスが取れていても
後天運でアンバランスになる事も
当然起きてきますから要注意です

火水未済

易では「水火既済」は63番目です
全て成ったというこの卦で終わらずに
64番目の「火水未済」で終わります
上が火で下が水です

火と水が背中合わせになっている感じです
火は上に行ってしまい
水は下に流れてしまいます
陰と陽も交互ではありますが
場所が正位ではありません
どうもチグハグです

なので未済という事で
力不足で全う出来ない
という意味がありますが
時期を得られれば可能性があるという卦です

64ある卦の最後にわざわざ
未済を置いているところに
運命の循環性を読み取る人は多いでしょう

既済で安心せず傲慢にならず謙遜に
再出発すべしと言っているかのようです
成功や完成は固定化されません
しがみつかずに
新たな挑戦へ踏み出しましょう

算命学で言う
水火既済の宿命も後天運でどのようにでも
変化して行くものなのです

読んで頂きありがとうございました
私もまだまだ勉強中ですが
易にも関心を持っていただければ幸いです

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