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【らんまん】タンポポの黄花と白花の境はどこじゃろ?

朝の連続テレビ小説を録画しながら観ています。今週のタイトルは『ドクダミ』……やっと知っている花が出てきました。いつ、ドクダミが出てくるのか楽しみなのですが……今朝の回で、もう出てしまったでしょうか?(まだ観ていないので……)

月曜の回では、タンポポが出てきましたね。

新橋ステンションへ降り立つ万太郎と竹蔵の足元に、タンポポが咲いているのを見つけます。その時に(たしか)竹蔵が「こっちのタンポポは黄色いんですね……佐川(さかわ)のタンポポは黄色いのに」なんてことを土佐弁で言っていました。

万太郎たちが降りた当時の新橋駅の姿
現在のJR新橋駅と汐留の中間、パナソニックのビルの下に駅舎が……たしか復元……されています
新橋ステンションのホーム
タンポポ

それを聞いて思い出したのが、数年前のまだ吹く風も涼しい4月に、家族で(伊予)松山へ行った時のことです。僕が松山へ行ったのは、20代の頃に四国八十八ヶ所巡りで立ち寄った時以来の2度目です。当時は先を急いでいたこともあり、遠くに望む松山城へは行かなかったので、今回はぜひ『坂の上の雲』……の舞台……を見ておきたいと思い、家族を説き伏せて松山城へ行きました。

松山城は、天守閣が小高い山の上にある山城です。まだ2-3歳だった息子を連れて、大手門を抜けて、高く積まれた石垣の横を歩いていたら、右側に小さな郭(くるわ)の跡が空き地になっていたんです。いわゆる雑草が、ぼぉぼぉに生えていて、ところどころに白い花が咲いていました。

妻が「そこ……入っていいの?」と言われましたが、その空き地の中に入っていき、白い花を間近へと歩いていきました。そうしたら、それがタンポポだったんですよ。ちょっと興奮していました。「これ、シロバナタンポポだよ! 白いタンポポ! 初めて見るよ!」って。妻は「へぇ」くらいしか言わずに、「また始まったよ……これは、しばらくかかるな……」っていう顔をしていたはずです。一方で、まだ歩けるようになったばかりの息子は、空き地にずかずかと入ってきて、大はしゃぎでした。

松山城に咲いていたシロバナタンポポ

僕は「これがシロバナタンポポかぁ」と、あちこちに咲いている花をいくつも見ながら、空き地を歩き回っていました。そうしていると、母娘ほどに歳の離れた2人が、同じように空き地に入ってきたんです。正直、ぼくは嫌だな……って思いました。そうした空き地でも美術館や博物館でもそうなんですけど、僕がジィ〜〜〜っと何かを見ていたり、地面にしゃがんで写真を撮っていたりすると、近寄ってくる人がいるんですw まぁ「なにか珍しいものでもあるのか?」って、気になる気持ちは分かりますけどねw その時も、そういう人だろうなって思ったんです。

母娘のお母さんの方が、なにやら妻に話しかけていました。それから妻が「お〜〜い!」と僕を呼びました。「ん?」と言いつつ、顔を向けると、その母娘が僕に近づいてきたんです。お母さんの方が「ごめんなさいね……シロバナタンポポを見ているって聞いて、話しかけてしまいました。東京の方だとシロバナタンポポは珍しいんでしょうね」といったようなことを言った憶えがあります。人見知りの僕は「えぇ……まぁ……」みたいな顔をしたはずです。するとそのお母さんが、何歩か後ろにいる娘さんをちらっと見ながら「わたしたち岡山(だったか広島)に住んでいて、そこではシロバナタンポポが咲いているんです。(わたし:はぁ…そうなんですね) それで実は娘が大学で、シロバナタンポポと黄色いタンポポの植生分布を調べているんですよ……ごめんなさい、わたしが話しちゃって。娘は人見知りなもので……」と言った会話……ではないですね、ほぼお母さんが話して終わってしまいました。もう少し、わたしが社交的であれば良かったんですけど……仕事以外では、わたしもものすごく人見知りなんですよね。

そのお母さんの話では、シロバナタンポポは、瀬戸内海を挟んで中国地方と四国の北の方に咲いているということだった気がします。本当にそうなのかは調べていないので、要確認ではありますが……まぁだいたいそうした分布なのかなと。

今週の『らんまん』のタイトルが「ドクダミ」ではなく「タンポポ」であれば、ドラマの中でタンポポの分布について話が出てくるかも……と期待するのですが、今週はそういうこともないのかなぁ……。

わたしが母娘と話している時も、息子は、あちこちのタンポポを引っこ抜いては、ふぅ〜! と息を吹きかけて綿毛を飛ばして喜んでいました。(もう、この時とはだいぶ体格も顔も変わりましたね)

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