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【フィールドワーク】箱根・畑宿で黒曜石が本当に見つけられた!

半年前くらいに石垣山城へ行ったことはnoteに記しました。実はそこへ行く前に、箱根から小田原市街へと流れる、早川の川岸へ黒曜石を取りに行ったんです。その時は「これって黒曜石かなぁ…どうなんだろう」という感じの石が数個しか見つけられず、そのまま近くの博物館を見学してからその日の宿へ向かいました。

今回、改めて箱根へ行く機会ができたので、その道すがらの畑宿・弁天山清流公園へ、黒曜石を探しに行ってきました。詳細は、たんけん家族さんのYouTubeを御覧ください。わたしたちが行ったのは、この2箇所目に紹介されている場所です。

わたしは千葉の柏市の端っこの花野井小学校の出身なのですが、その校庭からは、時々黒曜石が見つけられました。小学校の頃は考古学にそれほど興味を抱いていいなかったため、単に「きらきらしてキレイな石」ということで、よく家に持ち帰っていました。

その黒曜石とは、Wikipediaによれば「火山岩の一種、およびそれを加工した宝石である。岩石名としては黒曜岩(こくようがん)という」とあります。また「石基はほぼガラス質」とも書いてある通り……なのか知りませんが……特に割ってみるとわかりやすいのですが、ガラスっぽいです。つまりは、角が鋭くなりよく切れます。そのため後期旧石器時代から縄文時代にかけては、槍や鏃(やじり)として活用されたようです。

上述のとおり、わたしは小学校の校庭でたびたび黒曜石を見つけていたため「黒曜石はどこにでもあるもの」と思っていました。それが中学だか高校の時に「どこにでもあるものじゃない」と知って驚きました。あの、小学校の校庭で拾った黒曜石は、どこからやってきたものだったんだろう? って。

そして後期旧石器時代から縄文時代の、黒曜石の代表的産地は、本州では和田峠など長野県霧ヶ峰周辺が超有名です。ただ、上に挙げた「たんけん家族」さんのYouTubeを息子が見つけて……「小田原や箱根、伊豆でも黒曜石が取れる」と知りました。そこで前回は小田原で、今回は箱根・畑宿で探してみることにしたわけです。

場所は道路の真下なのですが、人工的な滝が折り重なっていて、マイナスイオンがむっちゃ浴びられる、ものすごく気持ち良い環境でした。ときどきクルマの音がするので興ざめですけどね……。奥には「私が行きたいと思ってたところだ!」と妻が言っていた、マス釣り場になっています(今回妻は夜に合流したので、ここに来ていません)。流れる水もむちゃくちゃきれいです。

まずは冷え冷えの水をすくって脂ぎった顔をよく洗い、息子に川に落ちた場合のレクチャーをして、黒曜石探しをスタート!

で……探し始めて1分後には「あったぁ!」って、わたしが見つけました。それを「こんなやつだよ」と息子に見せて、改めて探し始めると、息子もすぐに「こっちにもあったぁ!」と叫んでいました。

大きな岩の上に黒曜石の仮集積所を設けてみました。20-30分くらいで、こんな感じです(右端の2つは黒曜石じゃないです)。

でも、なぁ〜んか、わたしが知っている黒曜石っぽくないんですよね……。輝きが少ない……。それで、本当に黒曜石なのか割ってみることにしました。硬そうな石に拾った黒曜石を置いて……手ごろな重さの硬そうな石を叩きつけます。ガンッ! と叩くと、あっけなく砕け散りました……けっこう弱いんだな……。

それで砕けた黒曜石を見てみると、表面がツルッツルで鋭い刃が現れました。うん……たぶん黒曜石で間違いなさそうです。ただ……よく分かりませんが、遺跡から出てくるような良質な黒曜石とは異なり、ガラス化がイマイチなのかな? とも思っています。

結論として、このあたりの黒曜石は、槍や鏃にするのには鋭さが足りない……だから、あまり流通しなかったのかもしれないなぁと。もしくは、その意味で良質な黒曜石は……このあたりでは取り尽くされてしまっているのかもしれません。

それでも息子は大興奮。小田原の時にはあまり見つけられなかったこともあり、「20-30分であんなに見つけられるなんてすごいよね!」と、その日の夜の風呂の中でも黒曜石探しについて語っていました。

今の子どもたちは……特に息子は……漫画・アニメの『Dr.STONE』やゲームの『マインクラフト』が大好きで、その影響で、鉱石にもものすごく興味を持っているんですよね。特にこうして自然の中に行って、自分でも鉱石が採れるって分かるっていうのは良い体験なのかなぁと思ったりします。

ということで、今回のnoteは以上です。

※上の写真の石ころが、黒曜石じゃなかったらすみません……おそらくそうだと思うんですけどねぇ……。あと、ここは国立公園内なので、黒曜石を含む石などを持って帰ってはいけないそうです。そのほか、畑宿で見かけた草たちを置いておきます。


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