コーディネーター・アラジンのブログ #80 夏休みのボランティア
summer vacation volunteer
暑い毎日が白馬でも続いています。
朝晩と木陰はさすがに涼しいので助かります。
先日は朝の9時から1時間半ほどの草刈りのボランティアに、妻と、大阪からやって来た二人の小学生の孫と参加しました。「里山を愛する会」の草刈りなので、刈る草も限定され、闇雲に刈るというのとはちょっと違うので、難しいです。休憩時間に木陰で涼んでいるときの話題は、「どこそこに○○という珍しい花が咲いているから見に行ってごらん」「△△は以前は◇◇で見かけたけど、今は農薬のせいか見かけない。」といった話題で、珍しい動植物の情報交換が盛んです。
さて、高校生はというと、前号で書いたように、アルバイトや部活で忙しく、地元で期待されているボランティアにはなかなか参加してくれません。
地域のボランティア活動を生徒に紹介するのも私アラジンの仕事なので、ボランティア情報が入れば、ニュースの形で教室や寮に流しています。
今日紹介するのは、少し前号で触れましたが、夏休みの小学生・中学生に宿題のお手伝いをしたり、遊びに付き合ったりするイベントに、大学生に混じってスタッフとして参加するものです。
このイベントを企画している会社(しくみ株式会社)の担当スタッフが卒業生ということもあって、ぜひ高校生の参加をと意気込んで募集しました。直接ネットで応募するしくみになっていて、私の方では誰が参加しているのかわからず、当日、拠点のノルウェービレッジで、「高校生は参加していますか?」と尋ねたところ、今日のプログラムが八方池までのトレッキングなので、今誰も残っていませんが、高校生らしい人はいなかったなあ」と聞き、残念に思っていました。
ところが夜、寮に行ってみると、昼間のスタッフから、「Mちゃんは、今夜はボランティアで大学生と合宿だよ」と言われ、やっぱり参加していたんだと嬉しくて、夜、合宿所になっている古民家を尋ねると、すっかり大学生と打ち解け合っているMさんがいました。確かにこの状況をみたら、高校生が混じっている風には見えません。
実は、このボランティアに高校生を誘ってくださっているのも、企画された社長のIさんの狙いでもあります。私も、高校生が一種の背伸びをして大学生と同じ活動に参加することで、自分の世界が広がり、その後の生き方にも大きな影響を与えるということを、コロナ前の卒業生の経験から知っています。また、そもそも地域のボランティア活動に参加させたいのは、学校や教科書では学べない、地域の一員としての誇りや帰属意識が育まれ、自分の普段気づかない志向や興味を発見し、将来の選択にも良い影響を与えるからです。もちろん、個人的な成長だけでなく、地域社会の発展に寄与するのが目的です。
さて、今回のボランティアに参加してくれたMさんが、手記を寄せてくださいましたので、以下に掲載します。
一人で参加したMさんは立派だと思います。知らない所に行くって勇気いりますからね。最終日に様子を見に行くと、「先生、聞いてください。小学生全員から水をかけられたんですよっ...」って、すっかり小学生の人気者になっていました。
このイベントは来年もあるので、来年こそ、もっと多くの白馬高生の参加を促したいですね。