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俳句 猛暑

俳句

蝉しぐれ 耳に響くや 待ち遠し

蜂の音 蝉に負けじと ブンブンと

水筒の 水滴るや 午後三時

山門の 陰で涼むや カラスかな

セイバンモロコシの
峰の隙間から

川原に降り立つ
真っ白な白鷺を見た

そっと見ていると
視線を感じたか
パッと飛び去った

白い羽を広げて
飛び去る姿が目に残る

その余韻が残る中

瑠璃色の鳥が
目の前を飛んで行く

その体のきらめきと
そのくちばしの長さと

目で追いかけたそれは
カワセミだ

木に止まり一瞥すると
サッと飛び去った

ベンチで休んでいると

シャムネコのような色をした
小さな虫が

道端の雑草の上を
ウロウロとしていた

葉の裏に
涼を探しているらしい

草は薄くて細いので
涼を求めるには物足りない

あきらめた虫は
道の反対側を目指し
渡り始めてすぐ引き返す

僕の歩幅で2歩くらいの
道幅が

砂漠のように
見えるのだろう

見つめていた僕も
汗がしたたり落ちていた

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