俳句 猛暑
俳句
蝉しぐれ 耳に響くや 待ち遠し
蜂の音 蝉に負けじと ブンブンと
水筒の 水滴るや 午後三時
山門の 陰で涼むや カラスかな
詩
セイバンモロコシの
峰の隙間から
川原に降り立つ
真っ白な白鷺を見た
そっと見ていると
視線を感じたか
パッと飛び去った
白い羽を広げて
飛び去る姿が目に残る
その余韻が残る中
瑠璃色の鳥が
目の前を飛んで行く
その体のきらめきと
そのくちばしの長さと
目で追いかけたそれは
カワセミだ
木に止まり一瞥すると
サッと飛び去った
*
ベンチで休んでいると
シャムネコのような色をした
小さな虫が
道端の雑草の上を
ウロウロとしていた
葉の裏に
涼を探しているらしい
草は薄くて細いので
涼を求めるには物足りない
あきらめた虫は
道の反対側を目指し
渡り始めてすぐ引き返す
僕の歩幅で2歩くらいの
道幅が
砂漠のように
見えるのだろう
見つめていた僕も
汗がしたたり落ちていた
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