詩 なんだろう

なんだろう、この感覚は。

僕はいつからか、
トロンとした感覚が、
僕の意識を麻痺させて、

何もやる気がしなくなる。

けど、指は動いてて、
こうしてキーを、叩いてる。

椅子にすわって、ジッとして、
キーだけを叩いてる。

耳に流れる音楽は、
何も意味をなさなくて、

外界の音だけ遮断する。

内に耳を傾けると、
激しい鼓動の音がする。

思うままに、
感じるままに、

何も考えず、
キーを叩き、

手が僕の意志と反対に、
キーを勝手に叩き出し、

言葉にならない文字を、
勝手に叩く。

この感覚を、
頭に流れる言葉を、
耳に流れる言葉で流して、

キーを、

叩け。
叩け。
叩け。

頭に浮かぶ、
全ては消し去れ。

白い画用紙に、

赤い絵の具で、一本横に線を引き、

青い絵の具で、斜めにたくさんの棒をひき、

また青い絵の具で、反対の斜めに線をひく。

何も考えず、

たくさんの色で、

たくさんの線を、

ぐちゃ、ぐちゃ、

ぐる、ぐる、

びん、ぴん、

しゃ、しゃ。

そしたら、きっと

この世界が出来上がる。

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