詩 もう一日長く

強い風に煽られて
花見る心も飛ばされる

空では淀んだ雲たちが
忙しなく流れ

青い晴れ間が
ちらりと覗く

飛ばされた心を
探してみると

道端に落ちて
くすんでた

これから
あざやかな
季節がくるというのに

君は
もう去ってしまうのか

僕を
楽しませてくれた
桜よ

あの人には
もう一日長く

咲いてあげてくれないか

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