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詩 土砂降りの午後

土砂降りの午後が愛おしい

びしょびしょの靴を脱ぎ捨て

長靴はいて水たまりを歩く

少し寒い空気は心地よく

傘をさして歩く街は

僕を自由にしてくれた

土砂降りの雨に流されたのは

鬱鬱とした僕の涙だ

傘を投げ出し立ちつくし

ざあざあと僕を洗う

僕は長靴さえも脱ぎ捨てて

裸足で道を歩き出す

顔を濡らす雨は心地よく

濡れる足も光っていた


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