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ツーリングエッセイ 其の8 四国

*はじめに
バイクツーリングに凝っていたころの
思い出です。当時を思い出して書きました。
間違っているところがあっても、ご容赦を。

大歩危おおぼけ小歩危こぼけ
そして、こんぴらさん。
四国というと思い出す言葉だ。


・大歩危(おおぼけ)
 徳島県西部、吉野川の上流、祖谷いや川との
 合流点付近の峡谷。小歩危こぼけとともに
 景勝をもって知られる。
・こんぴら
 香川県の金刀比羅宮(ことひらぐう)のこと。

広辞苑

一応、当時はライダーの端くれである僕は
峠道には憧れがあって、
カーブやヘアピンが出てくれば、
草刈正雄の「汚れた英雄」ばりに、
コーナーを曲がろうとしたものだ。

もちろん、僕は怖がりなので、
スピードを落としてゆっくりと、
ではあるのですが。

「汚れた英雄」
1982年12月18日公開。草刈正雄主演、角川春樹監督第1作。

ウィキペディア「汚れた英雄」より抜粋

四国の道は国道といいながら、
当時はとてもワイルドな道が多くて、
のんびりなんて走れない道ばかりだ。

車がすれ違えない道なんてザラにあって、
山奥だとガードレールもあったり、
なかったり。

そんな中、大歩危、小歩危はさらに
ワイルドな道だと聞いて、怖いモノみたさで
行ってみたくなった。

そして、こんぴらさん。
ここまで来たのだから、ぜひ行こうという
勢いだけで行ってみて、長い石段に嫌になった。

今回は大歩危小歩危と、こんぴらさんの
お話しを少し。

大歩危小歩危は有名な観光地だ。

山奥にあって、いわゆる秘境と呼ばれる。
まあ、行けば分かるのだが、観光客で
溢れてる場所を秘境と呼ぶのはどうだろう。

でも人はなぜか、
秘境という言葉に惹かれるのだ。

正直、記憶はあいまいである。
印象しか語れないくらいに遠い。

でも大歩危小歩危でいえば、大歩危よりも
小歩危のほうが道としては怖かった記憶はある。

観光バスとかで来れば、秘境の景色をゆっくりと
観れるのだろうけど、バイクでそんなことをしたら
死んでしまう。

冷や汗をかきながら、カーブを越えていった
ことしか覚えていない。

途中に「祖谷いやのかずら橋」という有名な
観光スポットがあって、見に行ったけれど、
人で溢れていたので遠くから眺めて通り過ぎた。
一人旅の気楽さだ。


KazuKi様。写真を拝借させていただきました。

ツーリングエッセイも今回で8話目だけど、
いつも写真を載せられなくて、申し訳ない。

当時、まだ若かった僕には
「旅の写真や記録は残さず、記憶に残す。」
というポリシーがあって、
写真もないし、日記もないし、何もないのだ。
単に面倒だったのだろう。

そんな訳で、あちこち行ったのに、
何も残っていない。

記憶に残すと言ったって、
先週食べた夕食も思い出せないくらいなのに
思い出せるはずもない。

そんなわけで、大歩危小歩危も終わりである。
ほとんど書けてませんね。すいません。

大歩危小歩危が思ったよりも短いお話しに
なってしまったので、
おまけとして、こんぴらさんの話しも少し。

金刀比羅神社は行ってみたい場所だった。
800段近くある石段は、お年寄りには
かなりきつい階段で、カゴに乗っていく
人が何人もいた。

確か、階段の途中まではお土産やさんが
階段の脇に軒を並べていて、
あるところからは、神聖な場所なので
お店がなくなって、きつい階段だけが
続いていた。

階段を上り切ったところで、1軒だけ
飴屋があって、べっこう飴を売っていた。

なにやら由来があるらしく、
こんぴらさんに認められた飴屋だけが
営業を許されたとか。
確か、飴に由来の書かれた紙が添えられて
いた気がする。もちろんもっていない。

僕もありがたく飴を買わせていただき、
階段を上って疲れた体に糖分を補給した。

境内から見た景色は絶景だったと思うけど、
それは覚えていない。
ウンチク話は覚えてるのに、いい加減である。

ところで、この石段を上るときに脇のお土産や
で杖を有料で貸してくれていた。

カゴに乗るのは論外だけど、杖くらい借りれば
いいじゃないかと思うのだけど、僕は借りない
のである。

おかげで上り坂よりも、下り坂の方がつらい
ことを思い知ることになる。

ツーリングエッセイは今回でおしまいです。
最後まで読んで頂いた方には感謝しかないです。

何も残していないので、うすい記憶に頼り、
印象に残るところしか書けてないのですが、
ネタというよりも記憶が尽きてしまったらしく、
ツーリングエッセイは書けなくなりました。

何かのきっかけで、思い出したらまた書かせて
頂きます。

ありがとうございました。

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