詩 ほぐれるこころ

夜の空気に
わずかな温もりを感じ

肌に触れる空気に
つややかさを覚える

いつもと変わらぬ風景に
いつもと違ういろどりを感じ

交差点であかとも
信号機の上を見上げると

夜空にまたたく星に出会えた

いつもと同じはずの
星のまたたきが

僕にはいつもと
違って見えて

冷え切った僕のこころが
やわらかく

やわらかく
ほぐれてゆくのを感じられた

昨日と今日で
何も変わりはしないのに

春の訪れを感じただけで
こころは自然と浮きたった

束縛から解放されるとき
少し不安に襲われるけど

もうあの頃には戻れない

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