俳句 穭田


俳句を作りました。
今回は一句です。詩を添えました。

俳句
穭田に シラサギ立ちて 空青く


穭田ひつじだの中に白鷺しらさぎが立っていた。

首をての字に折り曲げて、
ジッと遠くを見ている。

視線の先にあるものは
僕には見えない。

時折、
一歩、また、一歩と歩く。

そしてまた首を
ての字にしてる。

そっと、あるいて、
首を低くしたと思いきや、

田んぼの中を突然、
クチバシでつく。

遠目には何か見えないが、
ヤゴか何かだろう。

しっかりと咥え、
満足そうに立っていた。

空は青く、雲は白く、
穭田ひつじだは緑に広がっていた。


季語は以下の通りです。
穭田ひつじだ
 稲刈りが終わったあと、刈り株に
 伸びてくる細い茎をひつじという。
 穭が出た田が穭田で、花を付け穂を
 垂れていることもある。

角川文庫 俳句歳時記 秋


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?