俳句 冬麗
*
俳句を作りました。
今回は三句です。詩を添えました。
*
俳句 其の一
冬うらら キチョウの舞いや 淋しけり
詩
キチョウがひらひら
飛んでいる
たくさんいたチョウたちも
今は疎らにしか見ない
土手のあたりを
ひらひら飛んで
風に吹かれて
一気に川の向こう岸へと
飛んでいく
そして僕の周りから
キチョウはいなくなっていた
俳句 其の二
冬の雲 ちぎれた空に 光さす
詩
冬の空を雲が覆う
分厚い雲の上で
誰かが暴れたかのように
雲は散らかる
ちぎれた雲のすき間から
冬の陽ざしは暖かく
ちぎれた雲は光ってた
俳句 其の三
除夜を待ち 佇む鐘は 閑散と
*
時候は以下の通りです。
・冬麗(とうれい) 、冬うらら
おだやかに晴れ渡り、春の「麗か」
を思わせるような日をいう。寒さ
が続く中にあって、冬の日差しの
まばゆさが恵みのように感じられる
季語は以下の通りです。
・冬うらら
・冬の雲
・除夜
角川文庫 俳句歳時記 冬