俳句 冬麗


俳句を作りました。
今回は三句です。詩を添えました。

俳句 其の一
冬うらら キチョウの舞いや 淋しけり


キチョウがひらひら
飛んでいる

たくさんいたチョウたちも
今は疎らにしか見ない

土手のあたりを
ひらひら飛んで

風に吹かれて
一気に川の向こう岸へと
飛んでいく

そして僕の周りから
キチョウはいなくなっていた


俳句 其の二
冬の雲 ちぎれた空に 光さす


冬の空を雲が覆う

分厚い雲の上で
誰かが暴れたかのように
雲は散らかる

ちぎれた雲のすき間から
冬の陽ざしは暖かく

ちぎれた雲は光ってた

俳句 其の三
除夜を待ち 佇む鐘は 閑散と 


時候は以下の通りです。
・冬麗(とうれい) 、冬うらら
 おだやかに晴れ渡り、春の「麗か」
 を思わせるような日をいう。寒さ
 が続く中にあって、冬の日差しの
 まばゆさが恵みのように感じられる

季語は以下の通りです。
・冬うらら
・冬の雲
・除夜

角川文庫 俳句歳時記 冬

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