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夏鴨


俳句を作りました。🔰
詩を解説的に添えています。

俳句

夏鴨や 畦道すわり 仰ぐ空


田んぼの畦道に
夏鴨が一羽
しゃがんでる

じっとしていて
動かない

見ていると
ときどき
空を仰ぎ見る

水の張られた
田んぼは
すでに田植えが済んでいて

晴れた空が
田んぼの水面みなもに映えている

青い空と
植田の緑と
水面みなもの青が混ざる色

その間に
夏鴨がいた

夏鴨
大方の鴨は春になると北方に帰るが、
そのまま残っているものが通し鴨。
それを夏の鴨(夏鴨)ともいう。

角川文庫 俳句歳時記 夏

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