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登園拒否

息子が保育園を休んだ。

別にそれは今回が初めてというわけではなく、たまにあること。
どうしても外せない用事があるときや前回保育園をお休みした日から日が浅い時には無理やり登園させてしまうが、それ以外の場合は「ほいくえんいきたくない!」という強烈な欲求を聞いている。
私のメンタルがやられてしまうことが、朝の段階で確定事項となってしまうが、息子のために腹を括るしかない。

休んだ日の過ごし方は様々。
ひたすら家でゴロゴロする日。
歩いてカフェに行ってご飯を食べ、電車を見て帰ってくる日。
ちょっと遠くのカフェにドライブがてら行ってご飯を食べて帰ってくる日。
特に決まったことをするわけではない。

彼は保育園で、特定の仲の良いお友達はいないそうだ。
みんなと楽しく遊び、みんなと仲良く遊ぶ。
広く浅くな人間関係を既に築き上げている。

お友達の名前はクラス全員言えるし、行けば楽しむが、そこには彼がどうしても遊びたい・行きたいという理由はないらしい。

単純に親に甘えたいだけかもしれない。
担任が合わないだけかもしれない。

今のうちだから「じゃあ保育園お休みしようか」といってあげられるが、小学校に上がったらはたして私は同じ言葉をかけてあげられるだろうか。

子供だから大丈夫、なんてことは一ミリもないことは私自身がよくわかっている。
あの頃は狭い世界で息をするのに必死だった。
だからこそ休みたい日もあった。

それを親に理解してもらえないことが、何よりも辛かった。

勉強は本人のやる気次第だが教えてあげられる。
今のままで行けば人間関係も問題ないだろう。
ただものすごく、疲れるだろうというだけで。

大人だってズル休みしていいのだ。
子供だからダメ、なんて頭ごなしに否定してはいけない。

「子供の悩みはちっぽけなものだ」といえるのは、世界が広くなった大人だからこそ言える言葉だ、ということを忘れてはいけない。
そんなことで、なんて切り捨ててはいけない。
大人のその言葉でどれだけ傷ついていたのか、私は鮮明に覚えている。
だからこそ私だけは、息子の「休みたい」には応えてあげなければならないと強く思っている。

これから先も休むことはあるだろう。
そう頻繁に休まれても困るが、月に1度くらいは多めに見てあげようと思っている。
まだまだ狭い世界を精一杯生きている息子へ、最大限の労いを。

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