No.0078 時代は令和ですよ、報道メディアさん

※約1700文字の内容の記事です。

 2021年5月14日付の徳島新聞での論説記事で個人的に気になるものがありましたのでご紹介がてら、個人的見解をつらつらと述べていこうかと思ったり。硬めのものですがなるべく緩く見られるように頑張ってみます。


 その記事は共同通信特別編集委員の杉田弘毅さんの「核心評論」のコーナー「ジャーナリズムの役割 -主張より事実優先で-」です。全部ご紹介出来ないのでかいつまんで内容をいえば…


記事内容のまとめ

 ニューヨークタイムズ紙の「1619プロジェクト」、米国が誕生した年はアメリカ独立宣言が出された1776年ではなくて黒人奴隷が入植してきた1619年こそが米国が誕生した年と主張するキャンペーンを展開。
当然米国政府とかも黙っている訳もなく当時のトランプ大統領がこのプロジェクトの問題点を調べる委員会を展開、2021年4月に教育現場には持ち込ませないように要求。
 同紙のコラムニストは「自分達の主張に合わせて事実を探している」「ジャーナリズムは複雑な事象をイデオロギーに合わせて単純化する事ではない」と論評。
 社として「事実よりも主張」を重視する姿勢を見せれば、国民の信頼を裏切ってしまうのではないか。
 昨年のとある調査会社では、国民のメディアに対する信頼は40%になり、半世紀前に比べて30p下落。83%の人々が、メディアは先入観を持って報道していると不満を持っている。この世論は重い。

 

 この記事を読んで思ったことは、まだまだ日本のメディアは危機意識が欠如しているんだろうなぁと感じましたね。メディアの信頼性が日本よりも低いアメリカがこの状態なので、日本もほぼ同じ状態になっているのに文章には書いてみたものの、まだ肌で感じていないように思いました。


 ニューヨークタイムズは日本では朝日新聞社と提携しています、つまり特徴としては朝日新聞に似ているということですね。またトランプ大統領時代に電子版が好調だったそうなので、ちょっと調子に乗っちゃったのかなぁという印象です。

購読者に支持されるための論調や記事編集にする、刺激をもっと与えるために過激な記事を書いたりする、今現在でもよくある光景ですね。


自分自身が考える見解

 引用3つ目以降は、自分のようなスタンスで見ている購読者がかなり増えたということの証左なんでしょうね。つまりは…


1.新聞からの二次情報からではなく、一次情報から見る人が増えた

2.紙面で見る場合は「新聞社がどういう意図を持って一面をこの記事にしたのか」と編集者の意図を考えるようになった

3.「事実よりも主張」を変わらず展開しているので、購読者や国民から呆れられてしまった


 安倍ちゃんが復帰してから以降、野党の支持が上向きにならずに低空飛行を続けているのは、野党のちぐはぐな政治活動もあることながら、新聞などのメディア展開が「批判」だけに集中して「事実」…さらに言えば「真実」すら言ってないのが間接的に野党の支持率低迷、与党の支持率堅調に繋がっていると考えています。

 新聞社・メディアは誰の味方なのか、誰から見ても分からない、というのが今の自分のイメージです。

 いっそのこと、報道やめてドラマ・バラエティ・ローカル番組・アニメだけ放映した方が視聴率が回復するのではないのかと真面目に考えたりもします。とはいえ、昔のように規制が緩くないので20%超とかは厳しいでしょうね。


まとめのまとめ

 昭和-平成-令和になって今後ますまずメディアの多様化は進むと同時に栄枯盛衰が激しい業界になっていくのは間違いないかと思います。

 メディア側がもし発展を続けたいのであれば「事実を事実として伝える」「一面だけでなく多角的に分析して論評する」「有料であるなら、その料金に見合う魅力的な内容を構築する」ことが今後必要不可欠となるでしょう。それら1つも出来ない所があるなら、国民から鼻で笑われる時代がすでに来ています。

 本当に危機意識を持ってジャーナリズムとは何かを考えないと信頼を得ることは出来なくなります、せめて自国が良くなるためのジャーナリズムが行えるように切に願っています…時すでに遅いかも知れませんが、それでも願っていますよ。