書籍レビュー『もし幕末に広報がいたら』
『広報のポイントをわかりやすく伝える』
広報業務の中でもプレスリリースの目的は、企業の活動をメディアに知らせ、風評被害を減らしたり、世の中に大きな動きを作ることである。
多くの広報担当がプレスリリースを書いていると思うが、その対象となる内容は企業によって千差万別で、お手本とするものを選ぶことが難しい。
本書はそんな広報担当のお手本となるようなプレスリリースを、史実を対象に作成したものである。
多くの人が知っている史実を、工法としての目線からプレスリリースに仕上げているので理解がしやすく、また内容も面白い。
このテーマを選んだ著者のチョイスが秀逸であると感じる。
内容的にも、リスクマネジメント、制度改革、マーケティング、広報テクニック、リーダーシップと多岐に及んでいる。
大企業の広報であればリスクマネジメントが参考になるであろうし、また社内広報についても触れられている。
ベンチャーやスタートアップであればマーケティングの項が参考になるだろう。
また、プレスリリースをメインに展開するが、記者会見やプレスツアーなど、他の広報業務についても触れられているので、広報の業務全般としての参考になる一冊である。
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