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箱根と台風

上記は、昨年10月12日の台風19号が通過した翌日の若葉の建物です。正面の壁際に、床下浸水を食い止めていた板と水のうが干してあるのが見えます。

若葉の建物の全体像をライブラリから探していたらこれが出てきました。

この台風19号で、箱根は1日の降水量の国内記録を更新(10月12日/922.5ミリ)。普段の梅雨時の雨量の合計約800ミリを優に超える雨量で、今思い出しても背筋が寒くなります。記録のためにこの時のことを書き留めておきます。

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10月12日の午後4時過ぎ、雨が急激に荒々しくなり、同時に雨水が我が家の正面玄関前に溜まってきました。建物がT字路の交点の位置にあるため、水が三方から集まって来るのです。

カッパを着て玄関を塞ぐ作業をしていると、消防団のトラックが通過。土のうを分けてもらいました。玄関の外側には廃材を立てかけ土のうで押さえ、内側は水で膨らむ水のうを敷き詰めて、一旦様子見で居室に戻りました。

午後6時過ぎ、雨はバケツを返したような勢いで、階下へ下りると玄関の小上がり下5センチまで水が来ていて目を疑いました。

T字路が川になっていました。若葉の右隣の空き地に、T字路からの水が濁流となって通過し、裏手の早川へなだれ込んでいました。中央に放置されていたショベルカーが濁流に押され、早川の方へ少しずつ動いていました。

家族総出で、玄関の水をありったけのバケツリレーで裏口へと運び続け、何とか床上浸水を回避しました。もし、隣家が取り壊されて整地中でなければ、T字路の雨水が正面玄関を直撃していたはずです。

気象庁のデータでは、17時40分から19時20分までの10分ごとの降水量は10ミリ超え(最も雨が激しかった19時20分の記録は21ミリ)。2時間で玄関前の水が一気に増したようです。

午後7時半過ぎ、雨足が弱まりました。午後8時過ぎ、玄関の水が引き始め、約30分で床のタイルが再び姿を現しました。雨水が山を流れてくれたお陰で床下浸水とはいっても建物に大きなダメージもなく、玄関に土砂が溜まる程度の被害で済みました。

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今年も台風のシーズンがやってきます。

屋内の不要物の運び出しも少しずつ進み、10月には内装工事の打ち合わせが始まります。天気の様子を見て、無理なく進めていきたいと考えています。





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