図書館に行ってきた 9

風  青山七恵
青山七恵さんの有名な作品が多々ある中で、初めて読んだのがこの本だった。よくわからなくて、奇妙で、たぶん内容はすぐ忘れてしまうような作品だった。
どんなに仲良しの女友達でも違う人生を選ぶと、だんだんすれ違い言いたいことも言えなくなってくる。
どんなに性格の違う姉妹であっても、酷い言葉で罵り合っても、ずっと一緒にいたりする。
動機が特にない犯人に出会ったような本だった。

君たちに明日はない 垣根涼介
リストラする会社の社員が主人公の、その周りの人々の人生を描いたもの。専業主婦の私のいる世界とは全く違う世界の話。働く人たちのセンスある見た目や、魅力的な会話術などを理解するのはなかなか難しかった。

ドミノ 恩田陸
私の苦手とするたくさんの登場人物たち。でも立場や容姿がバラバラだったこともあり、最後までちゃんと読み進めることができた。爆弾の入った「どらや」の紙袋は途中で見失ったけど。

まほろ駅前狂騒曲 三浦しをん
まほろ駅前多田便利軒をかなり前に読んだ。映画も観た。暗い過去を持ちながら生きる主人公は何かしら暗い話になりがちだけど、この作品は多田と行天のコンビが最高で、話自体にユーモアがあって、読みやすくて楽しかった。
登場人物みんながハチャメチャで面倒くさくて、、、愛すべき人たちだった。

空飛ぶ広報室 有川浩
私もリカと同じく自衛隊に対しての知識は全くなく、善し悪しを考えたこともなかった。
たまに見るカズレーザーの自衛隊番組で、付き添いをされるのが広報室の人だったのか。フレンドリーで、カズレーザーの豊富な知識に素直に喜んでいた。
この本の最後の、震災のときの自衛隊の現実や隊員の想いを知ることができて良かった。
自衛隊員もひとりの人間で、でもいつでも自衛隊員なんだな。
「イマジン?」の短編「天翔る広報室」は映画の裏話っぽくておすすめ!

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