跳び箱を飛ぶように

家をどうするか。
残すのか、売るのか。


引っ越しの準備が進む中、物を捨てることに勢いがついてきた。
「いつかは来ない」
博士ちゃんの言葉に背中を押されて、しまい込まれた服や食器に別れを告げる。
至る所に埃を被ったまま飾られたぬいぐるみたち、納戸の主と化した大きなぬいぐるみ、段々と飾られなくなった五月人形。
「今までありがとう」と言ってゴミ袋に入れていく。大きなぬいぐるみはクリーンセンターに持っていった。
五月人形と一括りに言っても、長男の兜、次男の人形、そして実家より送られた夫の破魔矢、大きな箱が3つもある。そこで人形以外は寄付という形で受け取ってもらえるところに送り、人形だけはお寺に直接持って行くことにした。
実際は全て寄付する予定だったけど、ガラスケースは宅急便では扱ってくれなかったのだ。
今後、ガラスケースの購入は控えようと思う。ついでにいうとIKEAの家具、お掃除機能付きエアコン、ドラム式洗濯機も。衣類も家具も家電も取り扱いや掃除が楽なものが良い。
引っ越しや断捨離はいろんなことを学べる。

庭の茄子、ピーマン、トマトも食べられるだけ収穫して、後は抜いてゴミ袋へ入れる。ブルーベリーに張られたネットも取り外し、後は鳥たちに食べてもらう。雑草もひと通り抜いた。
立つ鳥跡を濁さず。

夫は五月人形の処分や、まだ収穫できる野菜を抜くことにかなり抵抗がある。まぁ、私も平気ではないけれど、いつかはやらなくてはならないなら私が1人のうちに済ませた方がいい。処分に対する考え方や気持ちの切り替えが私の方がシンプルなのだ。

家に関しても。
私は売ってもいいと思うようになった。
(貸すという選択肢はリフォームの費用の面から無くなった。なので残すか売るかの2択なのだ。)
夫はまだ迷っている。その間は私も迷ってみることにした。どっちにしても納得して決断したい。

家を売る行為は、助走をつけて跳び箱を飛ぶように、徐々に要らないものを捨てて、えいやっ!!と決断する感じかな。
夫は跳び箱の上に座ってしまうかな。



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