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図書館に行ってきた 21

名探偵のままでいて 小西マサテル
楓、四季、岩田の仲の良さ、関係の深さがもう少しあったら良かった。過去の出来事を打ち明けるシーンがちょっと唐突だった。クライマックスはすごくハラハラして面白かった。ミステリ談義で「ポケットにライ麦を」の描写があって嬉しくなってしまった。

ポケットにライ麦を アガサ・クリスティ
特に名作と言われる今作は確かに面白くて一気読みしてしまった。日本語翻訳もいつもよりスムーズでとても読みやすかった。
それにしても人としてちゃんとしてる登場人物の何と少ないことか!(翻訳風)

同姓同名 下村敦史
とにかく全てが大山正紀だった。絶対訳わからなくなると思ったのに最後まで大丈夫だった。ネットの誹謗中傷の波にいろんな大山正紀が飲み込まれたり流されたりする中、その波を巧みに乗りこなして穏やかな世界にたどり着く犯人に震えた。

奇妙な絵柄 占い屋重四郎江戸控え 池永陽
シリーズ2作目。前回より面白かった。1作目は短編集っぽかったけど今回は長編っぽかった。読んでもらえれば「ぽかった」の意味はわかると思う。この時代の人の死は今よりも当たり前なのだな〜と感じた。

トッカン 特別国税徴収官 高殿円
井上真央と北村有起哉でドラマ化している。
毎度のことながら職業の知識量がすごい。そして登場人物の二面性までしっかり描かれていて、物語の中に入り込めた。主人公がただの良い子じゃないのが良かった。シリーズものなので次も読もうと思う。

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