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図書館に行ってきた 18

ジェリーフィッシュは凍らない 市川憂人
洗練された感じのミステリだった。勧善懲悪なのも良かった。ラストにルパンのように去っていく犯人に笑った。
トリックも構成も、もう一度読み返してみたくなる伏線もキレイで、専門的なとこは難しくても読みやすかった。このシリーズの主人公2人もいいコンビで、次の作品も読んでみたくなった。

星がひとつほしいとの祈り 原田マハ
マハさんのプロフィールに驚愕。この短編集に出てくる川や海の描写のような、ゆったりとした時間を過ごすときが本当にあったんだろうか。マハさんの代表作ではないのだろうけど、様々な経験をしてきた人が書くリアリティのある短編集だと思った。

女子大小路の名探偵 秦建日子
時間軸があちこちに飛んで登場人物がみんな怪しく見えてくる。お姉さんが男前で弟がポンコツで、結局弟を助けてしまうのが良かった。とても読みやすくてあっという間に終わった。

フォー・ディア・ライフ 柴田よしき
女性作家だと思えなくて改めて検索してしまった。
園長で探偵というからもう少しほのぼの系かと思いきやハードボイルド。主人公が寝る暇もなく次から次へとトラブルに見舞われるから、読んでる方としてもぐったりしてくる。

牧師館殺人事件 アガサ・クリスティ
牧師一人称。伏線をポロポロ散らかしていく村民たち。何が何だかわからなくなって、もうミスマープルにお任せしよう、と思ってそのまま読み進めた。
ドラマで観ていたお上品なミスマープルよりちょっとクセがあって、キャラが立っていてとても良かった。

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