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自分自身に忠実に

お盆が過ぎ、夫がまた仙台に戻っていった。
引っ越しまであと2週間。私のテリトリー(ほぼ全て)の荷造りをひとりで済ませなければならない。

そんな毎日に本を読むことなどできないだろう、と図書館の本を返却してしまった。どっぷりハマっていた江戸の暮らしから現代に戻り、今は手持ちのマンガ「天才柳沢教授の生活」を読んでいる。いや、休憩時間にね。

柳沢教授曰く
「疑問を抱いたら即座に解明するように努力し、自分自身に忠実であれば疲れることなどない。私が疲れるとすれば多分自分自身を偽った行動に出た時であろう。」

お盆中の夫との荷造りは疲れた。
ペースが速い。
夫は、私の負担を減らすため自分が居るうちになるべく済ませようと焦っていたのだ。ただ、それにつられて私も動き過ぎて疲れてしまった。
あとは荷造りを私のやりたいようにできなかったこと。

夫は段ボールに詰めて、すぐにガムテープで塞いで一箇所にまとめて置いていく。
ひと部屋ごとに終わらせて、効率的に作業していく。

私は詰め終わった段ボールの蓋を開けたまま、その場に置いておく。
だって塗り薬やボールペンとかが家中のあちこちから出てくるんだもん。
私はそのハグレ物たちを仲間のもとに返してやりたいのだ!

ひとりになって始めた荷造りは、おそらく夫から見ればカオスだ。至る所に段ボールが置いてあって、辛うじて通り道がある。物を全て出してから詰め始めるから、ご飯を食べる場所はリビング。疲れたら途中でソファに寝転んでテレビを見るから、一瞬ゴミ屋敷かと思う。
でもかなり順調に進んでいると思っている。

柳沢教授の言うように、自分自身に忠実に偽らず生きているので疲れることもさほどない。




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