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図書館に行ってきた 13

やり過ごした殺人 赤川次郎
一気読み。前回の「ひまつぶしの殺人」に引き続き登場した面々が魅力的でとても良かった。登場人物が多いのにまとまっていて、流れもスムーズで読みやすい。場面が頻繁に切り替わるけど「何してたっけ?」「誰だっけ?」ってならない。流石、赤川次郎さん。

走れ!ビスコ 中場利一
最初はなかなか読みにくかった。風景が浮かばないので入り込めなくて、気づくと読み飛ばしてたり。
ビスコの猪突猛進の清々しさより、周りのうんざりするような人間模様が強くて、笑いの要素がたくさんあるんだと思うけどいまいちわからなかった。

三屋清左衛門残日録 藤沢周平
風景描写や行動描写で心情を表すことができる作家さんは少ないと思う。藤沢周平さんが文章で描く風景は、私がそこから思い描いた風景と近いだろうか。そこから感じた温度や匂いは。
隠居した主人公が影で活躍する時代ものは多いけど、老いや寂しさと向き合う主人公も良い。

鴨川ホルモー 万城目学
この作家さんの作品は読破する予定。馬鹿馬鹿しくて、何か羨ましい学生生活を味わえる。
情景描写を大切に感じていたけれど、語彙力豊富な心理描写で進むこの作品もなかなか良かった。
今更ながら山田孝之さんの映画も観てみたくなった。

宵山万華鏡 森見登美彦
読んだことある、、よね?でもあまり覚えていない。この作品自体夢の中の出来事のようで、読み終わると記憶が曖昧になって忘れてしまうのかも(絶対違う)。
この幻想的な世界観は心地よくて少し怖い。
あの人混みの中を歩いたら、きっとどこかで物語の片隅に気づかず片足を踏み入れているんだろうな。

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