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推しキャラの母国ロシアの食品を食べてみた

 漫画ゴールデンカムイの登場人物にヴァシリというキャラクターがおりまして、早い話しが、このキャラクターがわたしの推しなのです。そこから、推しの母国であるロシアの食べ物が気になり、日本にあるロシアの輸入食品店『赤の広場』さんで色々と買わせていただきました。
 ロシア食品を食べながら、あれこれと考えたことを書いていきます。
 個人の備忘録のようなもので、諸々の知識はネットで軽く調べた程度ですので、そのあたりはご了承ください。

 まずは今回買った食品の写真から〜

その1オモテ
その1ウラ
その2オモテ
その2ウラ


食事部門🍽

【ペリメニ】

推しが好物に釣られてやってきたようだ。
「フンフン」
翌日に焼いてみました。

 こちらはいわゆるロシア版の水餃子。世界各地にあるダンプリングと呼ばれる料理のひとつだ。沸騰したお湯で茹でて、スメタナ(ロシアのサワークリーム だが、サワークリーム よりも酸味が少ないらしい)風のものを添えてみた。
 小さく帽子の形をしていて、かわいらしい見た目をしている。日本で馴染みのある焼き餃子とくらべたら、皮が少し厚めでもちっとしていて、いくらか肉の味が強いかな。
 先ほどスメタナと呼んだ物だが、写真に写っているこちらはスーパーで買ってきたヨーグルトだ。SNSでスメタナに近い味がするという情報を得たので代用してみたのだけれど……わたしの口にはあまり合わなかったです。餃子を食べるときお酢と胡椒を付けるので、同じようにしたらより美味しくいただけた。ロシアではお酢と黒胡椒を付けて食べる人もいるそうで、個人的にはこちらの方が合うかな。また、醤油とラー油を混ぜたものをつけても違和感なく食べられた。
 余ったペリメニを翌日に焼いてみたら、もうほとんど餃子だ。汁物に入れても美味しそう。


【黒パン(ボロディンスキー)】

つぶつぶが、とてもこぼれました。
チーズとサラミをのせて。

 ロシアでパンといえば、ライ麦が使用された黒パンなのだそう。黒い色はライ麦の色なんだね。ボロディンスキーってなんだろうと思って調べたら、向こうでは有名な黒パンのブランドなんだって。
 手に持つと、ずっしりとした重みがあって固い。袋を開けたら一瞬、黒糖のような甘い香りがした。切った断面からもうかがえるとおり、密度が高くて目が詰まっている。日本では白くてふっくらとした柔らかい食パンが好まれる傾向があるから、真逆といえるのかも。
 チーズとサラミ、ハムを乗せて、またマーガリンを塗って食べた。食感はパサついてるともしっとりとしているとも言い難く、その間くらいだろうか。前情報では酸っぱいと聞いていたのだけれど、わたしの味覚の問題なのかそれほど酸っぱさは感じなかった。2枚でお腹が膨れて、数日に分けて完食した。
 なんとなく健康的な印象がしたけど、どうやらライ麦というものは食物繊維やビタミンが豊富らしいから、美容やダイエットにも向いていそう。
 ちなみにパンの上に振りかけられている小さく丸い種はスパイスのコリアンダーだった。原材料名に載ってないのだが......それはともかく、このコリアンダーがパンの上にたくさん付いているのが独特な味となっている。慣れると美味しい。


お菓子・デザート部門🍰

【ブリヌイ カッテージチーズ入り】

お稲荷さんじゃあないよ!
中はこんな感じ。

 ロシアのパンケーキ。店で買うときは冷凍のこの状態で売られているとか。クレープよりも少し厚くてモチモチとした食感の生地。カッテージチーズの酸味とよく合う。
 日本のクレープに似ているけれど、向こうではお皿に乗せてフォークとナイフで食べるたりもするのだそう。他にもハムやチーズ、イクラ、ジャムなどを添えて、食事としてもスイーツとしても楽しめるとのこと。手軽そうだから、いつか自分でも作ってみたい。


【ヴァレーニエ(チェリー)】

※今回買ったのはウズベキスタン産

 ロシア生まれのジャム。ロシア語で果実の砂糖煮のこと。
 漫画の登場人物たちが食べていたのはコケモモのヴァレーニエだったけれど、ちょっと入手が難しかったのでチェリーにした。(コケモモの味を調べたら、酸っぱいリンゴのような味とあったので、苺や桃より味が似てるかな?と思ってこちらを購入)
 ジャムというよりも、サラッとしていてシロップに近い。
 実の大きさが大小さまざまで、ドライフルーツ?と思うくらい水分が抜けていた。どうやらヴァレーニエは、ジャムのように果実を柔らかく煮たりはしないとあったから、そのためなのだろうか。
 果実の違いなのか、今回食べたヴァレーニエは酸味が無くてとにかく甘い。ヨーグルトに入れて食べたけど、果実の味がよくわからなかった。
 正直、今回買ったこちらのヴァレーニエはハズレかもしれない。種が入っているという注意書きを見落としていたのもあるけれど、単純にチェリーの味と食感がよろしくなかった。
 ブリヌイに乗せたり、お酒と割っても美味しくいただけるのだそう。別のヴァレーニエを試したくなる。


【スーシキ/スーシュカ(プレーン)】

 

 ロシアの乾パンのようなもの。ティータイムのお菓子として好まれているのだとか。一口目はパリッ、奥歯で噛むとザクザクとした軽い食感。素朴な小麦粉の甘みがお茶の味を引き立たせ、また口の中の水分が持っていかれるので、お茶請けとして適している。
 最初のうちは、とくにこれといった味もなくて、量が多かったかな?と油断していたのだが、これが不思議とシンプルな味わいゆえにいくらでも食べられる。気づくとクセになってきて、どんどん口に放り込んでしまうのだ。

 この、食べる手が止まらない感覚には覚えがあるぞ......うーんと、うーんと、まるで、あっ!

 そうだ!

 まるで、とうもろこしのポン菓子だ!!

 ほのかな甘さとか、
 軽い食感とか、
 口の中の水分が無くなるところとか、
 味は全く違うけれど、どこか親しみが湧くいてくる。


【スィローク(ミルクチョコ.コンデンスミルク入り/ダークチョコ/ホワイトチョコ)】

パッケージが良き。
断面はこんな感じ。

 カッテージチーズをチョコレートでコーティングしたロシアで人気のお菓子。日本でも2023年くらいにSNSで少し話題になっていた。
 今回は、はりきって3種類買ってみた。写真は、最初に食べたミルクチョココーティングだ。冷凍されているので10〜20分ほど自然解凍をするようにと説明書きにはあったんだけど、完全に放置しすぎてしまい、中のカッテージチーズが辛うじて固形を保っているような柔い状態になってしまった。あらぁ。
 中身がほぼチーズなので酸味が強いというか濃厚で、まわりのミルクチョコの甘みにコンデンスミルクがまざって、すごく甘かった。

 解凍ををしすぎた言い訳をすると、以前読んだとあるエッセイで、ロシアに住んでる日本人が現地の人に、長いお散歩へ行く前におやつとしてこのスィロークを渡されていたので、てっきり『アイスというよりもチョコレート菓子』というイメージがあったのだ。そこまで暑くなければ、長めに解凍しても問題はないだろうと。
 改めてネットで情報を探してみると、現地で売られているスィロークは冷凍はせずに、中のチーズもスフレ状なのだそうで、あれ?ということは......この解凍しすぎた状態も、間違ってはいないということだろうか?

 ダークチョコとホワイトチョコのスィロークは、説明書き通りに半解凍状で食べた。そうすると確かに、アイス状態の方が食べやすくて美味しかった!
 輸送の関係で凍らせてるだけなのかもしれないけど、もしかしたら日本人好みの食べ方なのかも?実際にロシアではどのような状態で食べるのか気になる。
 今回食べた3種類の中だと、カッテージチーズと相性が良いと思えたのはホワイトチョコかな。個人的にはこちらがおすすめです。


【ひまわり種のカジナーク】

 

 食用のひまわりの種を糖蜜で固めた、ロシアでは定番のお菓子。寒い気候だから、脂質が豊富なひまわりの種を食べる習慣が昔からあったようだ。今回買ったスーシュカの原材料にひまわり油が使われていることからも、身近な食べ物であることがうかがえる。ちなみに、ロシアの国花はひまわりなんだって。
 食感は砕いたアーモンドのようで、味にクセもなくて食べやすい。ピーナッツやマカダミアナッツといった他のナッツ類と比べるとウェットな感じがするのは、水分といより油分なのだろうか。
 さすがはナッツ類だけあって、こちらも手が止まらずザクザクと食べてしまう。その美味しさに無心となって食べていると、ある記憶がわたしの中で蘇ってきた。

 思えばわたしは幼少期に、そのころ飼っていたジャンガリアンハムスターの餌箱から、白と黒のしましまのひまわりの種を盗み食いしていたことがある。前歯で殻を割り、一粒一粒ついばむようにして食べては「口の中いっぱいにひまわりの種を頬張ってみたいなぁ」などと夢を見ていた。

 『ひまわり種のカジナーク
       〜幼少期の思い出〜』

 なんだかこの文字が、小説のタイトルにでもなりそうな雰囲気がある。続かない。


おわりに🌻

 今回食べてみた中で、あえてお気に入りの一つを選ぶとしたらスーシュカですかね。素朴な味というんでしょうか、どこかで売ってるのを見かけたら、迷わず大袋で買ってしまいそうなくらい美味しかったです!

 秋ごろになったら別のお店の通販で、ピロシキやボルシチといったロシアの家庭料理もお取り寄せしてみようかなと予定しております。今から楽しみです。



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