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点字用紙の「両面書き」
標準点字盤は、点字用紙の裏面にも書けます。
ただし、「目で点字を読む」人にとっては、とても読みにくくなります。
ですから、万人にはお勧め出来ないのですが。
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標準点字盤では、「片面書き」と「両面書き」が出来ます。
あん摩マッサージ指圧はりきゅうの国家試験では、両面書きは禁止で、「片面書き」と指定してあります。
標準点字盤には場合、点字用紙を押さえるための
トゲのようなものが、2つずつ左右についています。(下図は、真横から見たところのイメージ)
![](https://assets.st-note.com/img/1701064110049-OOHmXt5HR8.jpg)
紙を固定すると、紙に小さな穴があきます。(図の黒い部分です)
現在の点字用紙には表裏はありませんが、便宜的に「裏」が上にくるように描いてあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1701064177060-UPpow9tBqT.jpg)
紙を固定したら、定木(じょうぎ)と点筆で点字を書きます。
![](https://assets.st-note.com/img/1701064245075-pWzgKLS9SB.jpg)
片面書きなら、これで終了です。
裏にも書きたい場合は、
(1)紙をひっくり返して
(2)トゲによって出来た穴一つぶん、下にずらして
(3)紙を固定し直します。
![](https://assets.st-note.com/img/1701064300980-5ORDgixCFj.jpg)
つまり、「上のトゲ」によって出来た穴を、今度は、「下のトゲ」で固定するわけです。
紙をずらしても、書くための定木の位置は変わらないので、穴一つぶん下にずれた状態のままで書くことになります。
すると、先ほど書いた点字の、ちょうど間の行に、新たに点字が書けます。
![](https://assets.st-note.com/img/1701064358491-OyAP3RWp8o.jpg)
実は、標準点字盤は、紙を押さえるためのトゲが点字1行ぶん空けてあり、
かつ、定木は点字を1行おきに書くように作られているのです。
この構造によって、「両面書き」が出来るのです。
なお、点字盤によっては、いっぺんに3行書ける定木が付属している事もあります。
裏書きをしなくてもたくさん書きたい人向け、というところでしょうか。
![](https://assets.st-note.com/img/1701064415012-RSZO2d5eih.jpg?width=800)
by くろうーろん
※こちらは過去にssブログ(2013-11-22 13:00)に掲載されていた記事です。再掲にあたり、一部修正致しました。