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寝違え・自分でできる関節リリース

朝起きた時に、首が回らなくなっている。ムリして回すと、痛みが出る。これが、いわゆる寝違えです。
寝違えはほうっておいても数日で軽減するものですが、せめて痛みは軽くしたいもの。痛みを軽減する簡単なウラ技をご紹介します。

・手順

寝違えでは、首から肋骨にかけてついている斜角筋が強く緊張していることが多いです。けっこう深くにある筋肉なので、筋肉を直接触るのではなく、肋骨の関節からリリースします。
ここでリリースするのは背骨と上部の肋骨の間にある肋椎関節。

肩甲骨の角と背骨の間くらい。痛くない程度に前にむけて引っ張る

痛む側、肩甲骨の角のところ。
わかりにくければ、肩の高さで、背骨から指の幅三本分くらい離れたところ。
このあたりが、第1肋骨、第2肋骨のあるところです。
その部分に手をかけて、前へ向かって引っ張ります(人に手伝ってもらうときは、後ろから前へ向けて、痛くない程度に指圧してもらう)。

引っ張ったまま、思い切り息を吸い込み、ついで思い切り吐く。これを2,3回繰り返します。これで終了。
普通の寝違えなら、これだけで痛みが半減しているはずです。

・説明

これは、肋骨と脊椎の間の関節を揺すってリリースしています。

肋骨の、背骨に近いところを前へ引っ張ることで、関節のつなぎ目をストレッチ。そのまま深呼吸をして肋骨を動かすと、関節周辺の組織が動かされて柔らかくなります。
首の筋肉は多くが肋骨と関わっていますので、筋肉の緊張も解け、痛みが減ると言うわけです。

寝違えで治療院にこられる患者さんにも、最初に行う治療です。これで痛みを減らしたあと、全身の調整を行います。

寝違えは、首の問題と言うよりも全身の歪み・緊張が首に現れるもののようで、手、肩、背中など広い範囲からの治療が望ましいです。
スマホの使いすぎなどで首が痛くなったときなどにも、使える技です。

 八起堂治療院ホームページ https://www.hakkidou.jp/

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