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羽と胃痛と理不尽と~中学生篇~

わたしは小学校からスキー、水泳、テニス、バスケ、バドミントンと色々かじってきたスポーツ少女だった。

中学はバドミントン部に入部した。
理由は覚えてない。

自分が最高学年になるまで、部活は常に理不尽と胃痛にまみれていた。
とにかく先輩達に、よくわからないけど、よくわからない理由で、よく怒られていた。

今振り返ってみても、あの頃が一番理不尽になぶられていた。
物理的になにかあったわけじゃないけど、精神的にかなりきてた。
それでも辞めなかったのは、「途中で辞める」という選択肢が自分の中になかったから。今まである程度の目標のところまでいって、自然に終わってきたから、そういう発想がなかった。ちょっと恐ろしくもある。誰かに「辞めていいよ」って言われてたらどうなっていたんだろう。

まさに陰湿という言葉がぴったりな空気だったな。

顧問も独特で、誰かに怒って、その勢いでラケットを壁にバーン!てぶん投げてたな。体罰しなかっただけいいのかもしれないけど、それでもドン引きした記憶がある。まあ、先生でも人間だからしょうがないのかな・・・

わたしの同期にも虚言癖がある子がいて、一波乱、二波乱くらいはあったけど、あとはだいたい穏やかな人たちだったので、それは救いだった。

最高学年になるとき、すったもんだで部長に任命されて、正直うえええ・・・・ってなったけど、副部長が二人いたので、まあなんとか受け入れた。

わたしはそれまで先輩たちに散々理不尽な雷を落とされてきたので、自分は絶対そんなことはしないと決めた。それは同期たちもそうだったと思う。最後の1年弱だけ、理不尽と胃痛から解放された。

後輩たちからどう思われてたかはわからないし、その後後輩たちがどうなったかもしらないけど、わたしは自分にできる精一杯はやったと思う。
我を通したのは、実はここが初めてだったかもしれない。
それくらい、先輩たちの行いに怒っていたし、恨んでいた。

「自分がそうされたから、自分もそうする」
「自分がそうされたから、自分はそうしない」
ていうのは、その人の匙加減だし、正しいとか正しくないとかよくわからない。

わたしは「だいたい辛かったな部活」という感想を抱いてしまうけど、後輩たちには「だいたい楽しかったな部活」と思い出してほしい。
思い出してくれてたらいいな。

この自粛が明けたら、またバドミントンもやりたい。

#部活の思い出

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