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旗と筋力とライフルと~高校生篇②~

1.大会以外も出番は色々

大きなイベントは大会だったけど、それ以外にも地元の夏祭りのパレードに参加させてもらったり、文化祭・三送会・新歓で演技したりと、通年で披露する機会があった。

高2になるとその学年のメンバーを各イベントに振り分け、担当になったメンバー達で選曲・振付・指導まで行う。大会の振りやドリルは外部のコーチから指導が入ることがあったが、その他は100%生徒主導だった。

2.担当になったら

ちなみにわたしは新歓担当だった。(と思う…)
優秀ではあるが癖も強い人間しかいなかったので、振り付けや進行に関して意見が対立して度々もめた。そんことは覚えている。

選曲はバックトゥザフューチャー、ハウルの動く城、ウォーターボーイズ。わたしはハウルの動く城の振付を担当。
これがかなり楽しかった。
家に旗を持ち帰って、1人で基本となる振りを試行錯誤。結果、音楽とかなり親和性が高い振りが好評で、みんなから「こーすればもっといいでは」「あーすればどうか」という意見がたくさん出た。
みんなを刺激するものが作れたんだ、とびりびりとした高揚感もったことを覚えている。

直接耳にしたわけではないけど、たまたま練習を見たコーチが振りを褒めていたということを誰かが教えてくれて、よっしゃああ!!と叫んだ。
やってやったぜ。

自分の担当外の振りは正直、もっとこうしたい!と思ったし実際提案もしたけど、採用されず(手拍子はチャレンジングすぎるみたいな理由だったような)ちょーすっきり!大納得!というものではなかったけど、自分のところは存分にやれたのでよかった。部活はこの春の新歓の演技で卒業となる。

みんな引退して、教室から後輩達の練習姿を見ながら「新歓すごく楽しかったな〜」と言ってくれるメンバーが結構いたので、それがとても嬉しく、誇らしかった。

3.変わらないものと変わっていくもの

新歓以外だと、文化祭のオープニング演技が特に楽しかった。
足のステップを取り入れたらそれを見た先輩達に「また新しいことして…。」と声をかけられた。自分たちでは全くわからなかったが、ことあるごとに先輩方から「新しい、奇抜な、独特な」と言われていた。
基礎に自分好みの味をつけたら、いつも濃いめになってしまっているが本人はちょうど良いと思っているということだろうか…(?)

最近の後輩達の演技を見ると、それもやはり私たちの頃とは味付けがかなり違う。(衣装もスカートだったのに、パンツになってるし!かっこいい!でも、屋外演技だと盗撮みたいなことされてたからその防止もありそう・・・)

伝統をどこまで形を変えずに守っていくのか。

わたしとしては、変えてないはずなのに、ちょっとずつ変わっていってしまう様が見たい。

今まさに旗を振る少女達が、めいいっぱい楽しんでくれたら、それ以上に嬉しいことはない。


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