見出し画像

伝統履物に取り組んでみた

はじめまして。
伝統履物の草履、下駄、足袋等を、普段から着物をお召しになる方へ納めている履物しば田です。
ネット通販と行商というハイブリットスタイルで商い中。
現在は、「職商人/しょくあきんど」として商人でありながら、てならい職人として手仕事ができる範囲で細々と営んでいます。

履物屋さんに入ったことがありますか?

https://kazusaya.sitekitt.com/blog/23より引用

全国の町に履物屋さんはありますが、意外にお店に入ったことさえ経験がない人も多いのでは?
私自身、靴やスニーカーは好きでしたが、近所の履物屋さんには、起業するまで入ったことがありませんでした。
見かけたことがあるけど入店した事がない。
地元に昔かあるお店って結構ありますよね。

2015年、AKB48さんが「履物と傘の物語」という曲をNHK「みんなのうた」で放送され反響を呼んだのもちょっと前にネットで知りました。
等身大の街の象徴として履物屋さんと傘屋さんのおばあさん店主を描いている歌詞は、情景がありありと目に浮かび、初めて聴いた中年の自分にも身に沁みます。
(3) 【MV full】 履物と傘の物語 / AKB48 [公式] - YouTube

ただ、私の見聞きしている履物屋さんは、傘も履物一緒に昔から販売していて、「傘・履物○○店」という屋号が多いです。
あの物語のストーリーには、何かもっと深い意味があるのでは?
と独り勝手に思ったりもしています。

履物屋さんといっても色々ある
街にある履物屋さんというと、靴やサンダルを扱っているお店が多いかなと思います。
実は、和装履物を中心に扱う履物屋さんには、草履を中心に扱う草履屋さんと、下駄を中心に扱う下駄屋さんがあります。
よく街で目にする履物屋さんは、元々は下駄屋さんが多いのではないかと思います。
ネット通販で目にする履物屋さんも、下駄屋さんが多いですね。
じゃあ、草履屋さんは?というと、元々数も少ないようですが大きな城下町や、都市と呼ぶ大きな町で営んでいるイメージです。
特に呉服屋さんの催事場などで見かける履物屋さんといえば、草履屋さんが多い気がします。
時代をさかのぼれば、鼻緒を専門に扱う鼻緒屋さんまであったそうです。

当店は、新しくて小さなお店なので草履下駄はもちろん、足袋や袋物、着物鞄まで、手仕事でお客様のご要望にお応えしています。

次回は、当店「履物しば田」の販売スタイルである行商と職商人のちょっと知らない世界をお伝えさせて頂きます。

近所の沓脱石と雪踏と草履


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?