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こんな自分にもどこかに輝ける場所があるはずだ

特技は何ですか?と質問されても胸張ってコレだと言えるものが特に思い浮かばなかった。なぜなら何かを思い浮かべても私よりすごい人は沢山いるからだ。中学時代と高校時代にやっていたトランペットを思い浮かべても、世の中探せば私よりトランペットが上手な人はいくらでもいる。その道のプロには当然敵わない。そもそも部活の中で一番楽器が上手なわけでもなかった。高校の頃に関してはむしろ一番下手だったのではないかと冗談抜きで思う。その理論で言うと極端な話、プロサッカー選手以外はサッカーが得意ですと言ってはいけないとか、ラップの大会で世界一になった人以外はラップが特技ですと言えないとか、そういう話になってくる。そういうことを一切考えずに「これだ」と言えるものが真の特技なのだろうか。

私の強みはなんだ。私が得意なことはなんだ。私自身がやりたくて尚且つやっていて楽しいと思えることはなんだ。模索して模索して行き着いたのは自分の考えや思いを発言することだ。決して世界で一番自分の考えを発信するのが上手いと思っている訳では無いけれど。詳細は省くがこれまでの色々な経験を振り返り、考えや思いの丈を話したり書いたりすることは自分もやっていて楽しいし、それを評価してくれる人もいた。胸張って特技ですとは言わないが、好きでやっていきたいなと思えるものだ。私は話すことが嫌いだと思っていたが、話し相手が少ないだけで話すことは好きなのかもしれないと最近ようやく気づいた。(よくそれに気づかず水商売をやっていたなと我ながら思う。)しかし、やはり自分の考えや思いをただ自分の思うままに発言することの方が好きだ。ラジオのパーソナリティーをやってみたいなとちょっとだけ思ったこともある。

こんな自分にもどこかに輝ける場所があるはずだと少し期待してしまう。これもまた期待しないで生きるという私のポリシーとは反する考えである。しかし、さほどやりたくもなければ興味もないことをやらされてやるより、自分が心の底からやりたいと思い興味を持っていることを自らの意思でやりたいに決まっている。だからそれを仕事にしている人、自分が天職だと思う仕事をしている人には憧れる。中々皆がみんなそうはいかないのが現実だからこそ、天職に就いている人はより一層輝いて見える。

私が思う「天職」に就いて生計を立てることができたらどんなに良いだろうと、現実と向き合う日々の中でたまにはそんな夢を見たくなる。今はあくまでも趣味の範疇で楽しむことに留めておく。

※この記事は2021年6月24日にALISに投稿したものです


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