精神科入院
入院を決意したものの留年する自分がどうしても受け入れられず、パニックになりodして救命で入院。
そのまま、先生が予約してくれていた精神科に、入院予約日前だったけど救急入院することになった。
長期(3ヶ月)入院予定で精神科に転院。
まずは前病院で主治医が書いてくれた紹介状を新しい先生が見ながらお話、その後精神保健指定医の先生が来て医療保護入院の書類に母がサイン。
この時点で私は不安でいっぱいだった
医療保護入院ということは私が帰りたいと言っても退院することはできないから。
精神科閉鎖病棟に連れていかれ、ドアは二重ロックで看護師さんが鍵を開けて中に入った時、絶対に外には出られないと実感して私は一気に普通の人間じゃなくなったような気持ちになった。
案内された部屋は、机とベッドのみが置かれているとても小さな個室だった。
今まで入院したことがある救命センターの救急科や精神科とはあまりにも異なっていて、私は閉じ込められたような気持ちになった。苦しくて寂しくて、孤独感に埋め尽くされた。
トイレ近くで女性1人、男性2人が話していて、普段話しかけることが苦手な私でも不安に押し潰されそうな状況では話しかけることが出来た。
すぐにお互いに自己紹介をして打ち解けてお話するようになり、入院生活でその女性といる時間は長かった。
幸いにも部屋はいちばん贅沢な部屋(お風呂、トイレ、テレビ、棚、机、ベッド)が空き部屋になり2日目からそこで過ごすことになった。
ソファが置かれた部屋でコップにお茶を入れて沢山お話したし、おばあちゃんとオセロをしたこともあったし、塗り絵も沢山したし、皆でテレビを見ながら「これ食べたいね、美味しそうだね」って話したりした。
それでも自分の部屋で過ごす時間もある訳で、とても暇で孤独な毎日だった。
長時間椅子に座って作業することもテレビのニュース(好きな芸能人の自殺のニュースを見て以降トラウマになっていた)も見れなかった私が、作業療法に参加して座って作業することもできるようになったし、皆でテーブルを囲んで食事をする際におじさんがチャンネルを変えてニュース番組が流れても、ちらっと見ながら食事もできるようになった。前に気になって購入したものの文字が読めなかった「20代で得た知見」も数日に分けて読了でき、明らかに出来なかったことができるようになった。
症状が落ち着いてからは15分だけ看護師さんと外でお散歩の許可が降りた。久しぶりの外の空気は開放感に溢れていて冷たくて気持ちよかった。
毎日看護師さんの回診時に「何かありますか?」と聞かれると「帰りたい」と伝えた。
眠れない夜はナースステーションに看護師さんに薬をもらいに行った。ナースステーションも立ち入れないよう鍵がかかっているしシャッターのような隙間から薬をもらうのは、看護師さんとは隔たりを感じて別の世界を生きているようで寂しかった。
私の場合は地元が関西、大学は九州のため入院してる場所が九州という状況だったことから、主治医の先生にクリスマスまでに実家に、地元に帰りたいと懇願した。先生、看護師、母、私で話し合いをして、地元の精神科を予約出来たらその予約日2日前に退院して良いことになった。入院予定が3ヶ月から1ヶ月に変更になり退院することができた。そして偶然にも仲良くなった女性と同じ退院日で、連絡先を交換した。
これからは好きな時に好きなものが食べられて、好きな時に出かけられて、スマホで友達と連絡が取れると思うと、とても嬉しかった。
ここには書ききれない程に沢山の色んな思い出ができたけど、今でもあの時間は現実のような非現実のような不思議な感じがする。
最後まで読んでくださりありがとうございました🌙
次は精神科退院後の生活を振り返りたいと思います。
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