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陰謀詩)よっこいせ

洗脳されて大衆となった人が向かう数年後の未来に

完全なる滅びのシナリオが用意されている

どうやら不完全を許容し侘び寂びを心得る島国の人々が邪魔で仕方がないようだ


余興の失敗で始末される契約をしたピアニストは

毎夜 小窓の星を見上げて祈りを捧げる

あらゆる分野に彼のような境遇の者がいて

月給数十万の警備員が彼を見張っている


ピラミッドシステムの恩恵を得られずに

耐えに耐えてきたが誰彼が立ち上がるとき

この際 誰でもいいし何でもいいから


銀河連邦として立ち上がれば

銀河連邦はたしかに存在する

むしろ させる勢いで語れば

こぶしに光が宿るやもしれない


また 解せぬし処せぬ出来事に

祈り続けていた誰彼が

メシアとして立ち上がるときメシアは存在する

よく神に祈るときなく よくメシアを表現するときに

この違いにメシア本人は気付いているかどうか

様々な表現があることに


微睡みのなかの幻聴

夢による啓示

心地よいリンパの流れの祝福

己が信ぜずとも使えるツールであれば何でもよい

銀河連邦のコマンドスクリプトでもいい

持たざる者としての過去とも折り合いがつく頃合いに

いつもより早く目が覚め

その誰彼は朝焼けに会いに行くだろう


有象無象を最大限に利用して

そう在ろうとする透明な意志

どうしようのない衝動を許せたときに

その目には静かに光が宿る


なんてなぁ

さて そろそろ交代か

よっこいせ あいつ逃げてねぇだろうな









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