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自転車の防犯登録、有効期限を過ぎてしまったらどうする?

自転車の防犯登録に、有効期限があることはご存じでしょうか。
私は知りませんでした。気にしたことがなかったというのが、本当のところです。
そのために右往左往して、無駄にしてしまった数日が、誰かのためになるかもしれない。
ということで、ここに記録を残します。


急いで方法だけ知りたい方はこちら

あんたの体験談なんていらないよ、とにかく方法だけ教えてという方は、こちらの必要な部分のみご覧ください。

防犯登録したときの控えがある場合

控えと自転車、身分証明書(免許証やマイナンバーカードなど)、登録料(都道府県により異なる)を持って、自転車防犯登録所の看板を掲げたお店で再登録してください。
いままでの登録を抹消し、新規登録ができます。

防犯登録したときの控えがない場合

登録をした都道府県の自転車防犯登録協会に連絡してください。
有効期限以降も数年間データが残されています。
登録番号や車体番号などを照合し、本人確認をしたうえで、抹消の手続きをしてもらえます。
そのとき、抹消を証明する通知の送付を依頼してください。
抹消を証明する通知と自転車、身分証明書(免許証やマイナンバーカードなど)、登録料(都道府県により異なる)を持っていくと、自転車防犯登録所の看板を掲げたお店で再登録できます。

自転車の使用者が変わる場合

防犯登録が切れたということは、何年も前に購入された自転車です。
使用者が変わる場合もありますよね。
今回、現行の登録者と新規の登録者、二人で身分証明書を持っていったら、譲渡証明などがなくても登録してもらえました。
お店によって対応が異なる場合もありますので、事前に確認されることをおすすめします。


さて、ここからは、私の書きたい欲を満たすための私情モリモリ体験談です。

ことの始まり


娘が高校進学を決め、入学準備のため自転車通学届を記入していたときの話です。
届には、防犯登録番号を記入する欄がありました。

当然、模範的な市民を自負する私は購入時に防犯登録をしています。

しかし、気になったのが、15で始まる番号。
少し前に息子用の自転車を購入したときの番号は確か23で始まっていた・・・
つまり、最初の2ケタは西暦の下2ケタだとピーンときたわけです。

2015年に登録した番号が有効なのか気になり、防犯登録の期限について調べてみました。
模範的な市民なら当然です。

期限は都道府県により異なりますが、私の暮らす地域の有効期限は8年でした。
前年に有効期限が来ており、防犯登録切れの自転車で娘に通学させようとしていたことになります。
最悪、期限切れでも番号さえ書いておけばいいんじゃない?と一瞬頭をよぎったことはここだけの話にしておいてください。
酷い親ですね。模範的な市民だなんて口が裂けても、もう言えません。

自転車の防犯登録は法律により義務付けられています。

もし、娘が職質にでもあったらどうする?
盗難自転車だと疑われる危険すらあるのでは?
と考え、慌てて自転車を購入したホームセンターへ行きました。

再登録ができない


ここで問題が発生。
自転車コーナーのおじさんによると、再登録が出来ないとのこと。
登録したときにもらった控えなど、この自転車の持ち主である証明が必要になるというんです。

盗難車を持ってきて防犯登録をしたいと言う、良からぬ人がいるために、善良な市民(言い換えた)さえ疑われる時代になりました。

そして、このおじさん、「できない」としか教えてくれない。対応策はないの?
まあ、ホームセンターの自転車コーナーでは新車購入の際に登録するケースがほとんどで、有効期限切れで再登録に来る人なんてレアケースなのでしょう。

新しい自転車を購入するしか道はないのか、と頭を悩ませます。
子供たち二人の進学で、絶賛支出祭り中のわが家にとって、新しい自転車を購入するのは火の車にガソリンを浴びせるようなもの。家計は大炎上です。

救いはないのかと、落胆したそのとき、餅が餅屋なら防犯登録は防犯登録協会に聞くしかないとひらめきました。ナイス。

保管されたデータに救われる


コミュ障で電話は特に大嫌いだけど、私は母親です。
やらねばならんと勢い勇んで協会に電話・・・
「留守番電話サービスにおつなぎいたします」と、勢いは行き場を奪われた。

掛けたのは木曜日の17時10分ごろ、この時間できっちり業務終了しているとなると、土日祝日は休みだろうと想像できる。
明日、金曜の9時から17時の間に絶対に電話すると胸に誓ったのでした。

金曜、あらためて協会に電話。
防犯登録番号と車体番号、住所氏名、自転車のタイプ・色を聞かれるままに答えて、所有者であると確認してもらいました。
車体番号は、自転車本体のフレームに刻印されています。
確認してメモを取ってから電話すると1回で済みます。
え?私ですか、掛けなおしましたよ。他の職員さんに一から説明です。

さて、話を戻します。
確認が済んだら、抹消手続きをしてもらい、抹消の通知を自宅に送付していただきました。
防犯登録の有効期限は8年でしたが、データは15年間保存しているそうです。
保存期間も都道府県によって違う可能性があります。
確認の必要のある方は、なるべく早く連絡してくださいね。

登録時の控えをなくしてしまったら、まず協会に連絡してみましょう。
電話の向こうの職員さんが女神に変わります。

ついに再登録


自宅に届いた通知を手に、いつものホームセンターへ向かいました。
「おじさん、やったよ、再登録できるよ。データは15年保管されているんだって」と、知識の共有を図るつもりで。

その日、対応してくれたのは若い女性店員でした。
うん、また勢いは行き場を奪われました。
先日の会話を知らない彼女は、淡々と手続きを進めてくれます。

今回は、これから普段使用する娘の名前で登録。
これで、もし通学時に職質を受けても、登録者の名前と生徒手帳の名前が一致するので、盗難を疑われずにすみます。
親の務めを果たせた。
さすがは善良な市民。まだいうかっ。

まとめ:長く使いたいじゃん


今回の一件で、防犯登録の期限について調べてみたときに「期限の切れる8年くらいが自転車も寿命で替えどき」って記事がいくつかありました。
もちろん、自転車のアフィリエイト付き。

うちの自転車はまだまだ乗れるよ。
8年以上乗っている人もたくさんいると思います。

SDGs的な考えからも、長く乗れた方がいいんじゃないかな。
電化製品なら、消費電力の問題などもあって、新品への交換が推奨されるのもわかるけど。
人力で動かす自転車なら、さらに長く法律にも認められた状態で乗り続ける方法を広めたい。

ダラダラと書いてしまったけれど、そんな思いもこのnoteには秘めています。

最近では、メルカリやジモティーで、中古自転車を買ったり譲り受けたりすることがありますよね。
そういった場合も、元の所有者の防犯登録を抹消し、譲渡証明を持参しないと新たな防犯登録ができません。
購入や譲り受けの際には、お気をつけください。


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