見出し画像

「破壊の読書会」主催者の夢に出てきた単語たち

2024年5月16日、夢の中に出てきた奇妙な単語を大量に集めた個人サイトを紹介するポストがX(旧Twitter)で大きくバズり、ニュースメディアにも取り上げられました。

こちらのサイト「翻訳困難」の管理人さんのレベルには遠く及びませんが、僕のつけている夢日記にも時々このような奇妙な単語が時々出てきます。せっかくですので、これを機に公開したいと思います。
(元サイト「翻訳困難」の形式に倣い、まずは「単語編」を公開したいと思います。後日、「文章編」を分けて公開するかもしれません。)

オナニー館
どこか外国にある、安っぽい城のような外観の施設の名称。名前に反して、館内にはオナニーに関係するものは全くない。館長はカイゼル髭が特徴の筋骨隆々の大男。
(7/30/2009)
フリーズジャンク
自分がツッコミを担当するお笑いコンビの名前。ボケ担当はスガモという名前で、顔は「流れ星」の瀧上に少し似ている。
(日付不明)
ミニブタゴキブリ/ゴキブリミニブタ
単なる罵倒語であり、特定の生き物を指す言葉ではない。
(日付不明)
AVAX
とてつもない高さ(8000km?)の自由の女神像を建設するプロジェクトに付けられた名前。誰が何の目的ではじめたプロジェクトなのかは不明。
(10/29/2013)

11人委員会/13人委員会 
精神疾病の一種で、頭の中に円卓を囲んで話し合いをする11人の自分が出現する。「13人委員会」はその亜型で、円卓を囲む席が13人分用意される(ただし、13人の自分が揃って出席することはなく、必ず2人は欠席する)。「科学が未発達であったために近年まで真実だと思われていた迷信」というテレビの特集番組で紹介されていた。
(5/16/2014)
「Death of Soth」
レコード屋で偶然見つけたダンス・テクノのCDに付けられた副題。裏面のトラック・リストを見ると、最後の11曲目のタイトルが自分の名前をもじったようなものになっている。ただ、CDを再生しても10曲目の終わりで音声が歪んで、いつまでも11曲目に辿り着かない。
(8/2/2014)
「物体人間」
東京03のコントのタイトル。人間が物体に見えてしまう男が登場するらしい。
(9/14/2015)
ミスター・ドゥルック 
ニューヨーク市のとある動物園で開かれた、園長選挙(各動物から一匹ずつ候補動物が選出され、投票で勝ち残った動物が園長になる)のウサギ代表の名前。ヤギ代表に蹴られてしまった。
(11/5/2015)
「お父さんの職業ラーメン」
地元の駅近くのラーメン店が提供する子供向けのラーメン。カップ麺(日清ラ王醤油)の上に、餡と揚げ春巻きをトッピングしたもの。メニューには《おとうさんのおしごとを教えてね!》と注意書きがしてある。父親の職業に合わせて春巻きの大きさが変わるのだろうか?
(日付不明)
エンキタン 
公害の一種。正確な漢字表記は不明(塩気煙?)。都市部の下水道で定期的に発生し、マンホールなどから勢いよく噴出する、塩気を含んだ白色の煙。有毒であり、発生時は市内全域に緊急警報が発令される。
(11/10/2021)
sing : 
パソコンに歌を歌わせるためのコマンド。ある閉鎖された音楽堂で眠るパソコンで使用可能らしいのだが、立ち入り禁止になっている。
(2/3/2022)
本音機能
職場のパソコンに搭載されていた機能の名称。どのような機能なのかは不明だが、業務に差し支えるようなものらしい。
(2/16/2022)
流星笑顔
トイレで読んだ、あるうさん臭い自己啓発本(読書会の課題本になっていた)に書かれていた単語。流行語だろうか?
(3/23/2022)
凸田 
日本の名字の一つ。読み方は不明。
(6/24/2022)
反エントロピーくん 
ギリシャの女神像のような外観の遺跡の中に建てられた博物館のガイド兼マスコットキャラクター。身長は40㎝ほどで、顔と手足のついたレーズンのような外見。エントロピーが反転した遠い宇宙から地球にやってきたという設定。
(7/12/2022)

びんちこ 
意味不明。淫語らしい。
(8/23/2022)
『ヘリコプター・ペアレンツ』
新海誠監督の新作アニメ映画のタイトル。
あらすじ:幽霊と生きた人間が共存する世界で、不良少年グループによる「幽霊狩り」が社会問題になる。主人公たちはこの問題に歯止めをかけようと、幽霊が出没すると噂される場所に先回りして幽霊を演じ、やってきた不良たちを袋叩きにする「幽霊狩り狩り」活動をはじめる。だが、自分たちの行いが本当に正義と言えるのかと考えはじめた主人公は、仲間たちとの間の溝が徐々に深まるのを感じる。
(9/18/2022)
『河童のクゥの川流れ』
日本のアニメ映画のタイトル(原恵一監督の『河童のクゥと夏休み』と関係がある?)。内容は不明だが、あまり面白くないということは覚えている。Blu-rayディスクはサントラCDとセットになっていて、さらに昔懐かしいカセットテープまで付いてくる。
(11/6/2022)
黒田肇 
「エヴァンゲリオン」シリーズをはじめ、様々なアニメや特撮シリーズに参加した有名アニメーター/特撮マンの名前。「くろだびん」と読む。厚紙を紐で綴じた簡素で手作り感あふれる製本のエッセイ集が出版されている。
(12/4/2022)
#goddangdiddlydingdongdoodooshoot 
主にアメリカの映画俳優が撮影環境に強い不満を抱いたときに使うX(旧Twitter)のハッシュタグで、「クソみたいな撮影をどうも」といったような意味を持つ。実際に声に出して不満を表明する場合もある。
(12/22/2022)
キール 
サントリーがファミリー向けに販売しているアルコール飲料の名前。5種類ほど販売されており、ファミリー層が手に取りやすいように幼児や子供の写真をプリントした、エナジードリンクを連想させるようなデザインの缶が特徴。また、アルコール度数の表示には「666%」「386%」などの数字が記載されているが、実際の数値なのか単なる遊び心なのかは不明。
(1/25/2023)
半羽画くさい子 
あるハンバーガーチェーンの新人アルバイト研修参加者名簿の中にあった名前。とても人の名前とは思えないので、おそらくマスコットキャラクターと思われる。
(4/18/2023)
「無言で酒を飲みながらトイレの正しい使い方を学ぶ会」
自分が入社することになったある企業で、新人研修の一環として毎年開かれている会。実質的にただの飲み会だが、会話は最小限。基本的には11月に行われ、ハロウィンの仮装姿で出席する社員も多い。
(5/24/2023)
ゾンビヒトデ 
ゲーム「MOTHER」シリーズに登場する敵キャラの名前。アメリカの農民を思わせる服に身を包んだ、大きなヒトデの怪物。
(11/19/2023)
30円 
自分の勤める会社に入ってきた新人(帰国子女)の名前。「サーティ・イェン」と読む。ウェーブのかかった明るい茶髪と大きな丸メガネが特徴の青年。「30円」はステージネームのようなもので、本名は「58井」(読み方は不明)。前職はコンビニのレジ打ち。
(11/25/2023)
アゴナガ・クビナガ 
白い捻じれた体に黒い髪が特徴の二対の怪異。家の中に赤い実を残していき、それを食べた人間を緑色の腐乱した生きた屍に変えてしまう。
(12/27/2023)
「助六さん」
共産主義ブロックの某国家で歌われる民謡の名前。強制収容所で労働中に流される曲として知られており、この曲がトラウマになっている元収容者も多い。
(2/2/2024)
ハンナワレント 
日本の若手人気作家のペンネーム。漢字表記は不明(半縄恋人?)。
(5/2/2024)
五目写真 
とある成人向け漫画家がインタビューで発した言葉。写真の一種らしいが、詳細は不明。
(5/2/2024)

以上が、2024年5月29日時点の、僕の見た夢に出てきた奇妙な単語のまとめです。

夢に出てきた単語というと、「破壊の読書会」第一回の課題本でもある安部公房のエッセイ集『笑う月』(新潮文庫)に収められた、「阿波環状線」という単語が登場する夢の話を思い出します。徳島付近に阿波環状線という鉄道があり、その一帯には一定の条件下で強姦が正当化される風習がある、という内容の夢なのですが、視覚的イメージは全く伴わない夢で、「阿波環状線」という言葉だけが言語情報として浮かんだのだといいます。

安部公房自身も、この夢を「まるで夢らしくない夢」と書いている通り、夢は通常は言語よりも視覚情報が優先するものと考えられており、夢を合理性や言語処理の能力を欠いた意識状態と解釈するような研究もあります。
ですが、「翻訳困難」管理人さんの脳が編み出した膨大な量の単語、文章を読んでいると、夢には夢の合理性、夢の言語処理というものがあるのではないかと感じられますし、改めて「夢らしさ」とは何なのかを問い直す必要があるように思われてきます。

参考元:「夢の中に出てきた奇妙な単語達」(「翻訳困難」管理人)http://hon-kon.o.oo7.jp/unknown.html

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?