工事現場を通るたび、時間の流れを感じます
引っ越す前、家から歩いて職場へ行く、その道すがら目につく家々の様子を何気なく覚えていた。
古い戸建ての駐車場がある家や、緑の芝生がこじんまりとある家、何故かお線香の香りが漂う家、
いつのまにか、そんな古い家は壊されて更地になっていった。
私は相変わらず、その前を通って職場へ向かい、いつもと同じ仕事をする。
更地になったその場所に工事がはいり、工事用看板がたって、何カ月後に大きなマンションになる。
何回そんな場面を見た事か!
何世帯も入る位の大きなマンションが一瞬にして出来るはずはないのに、
いつの間に完成したの?と思うくらいに時は過ぎていた。
それにしても私自身は変わらなくて、
1年や2年で人は変わるはずはないのだけれど、
私は変われない自分が悔しかった。
どうにかして、変わりたかった。
何もなかった所に、大きな建造物が出来る前に、
今の状態を変えるべく、家を出た。
引っ越した先は、外観が気に入って、立地もよく、まあまあの所、職場もより近くなった。
新しい部屋、新しい環境、仕事を休んでいる間に、新しい家電をいれて、日常生活に必要なものを準備するのは、大変だったけれど、私は満足している。
この部屋にきて、3年が経とうとしている。やはり月日の流れるのは早い、
駐車場を境にして、目の前の古い戸建ての家が壊されて更地になった。
最近から基礎工事が始まっている。
私は思う、
新しい建物が出来る前に、私も新しい自分になりたい。
今の仕事よりも、自分のしたかった仕事をしたいと思うようになった。
何もなかった空間に、時間というものが形を作っていくなら、
私にも出来るはず、そこには気持ちというものが必ずあると思う。
今日はここまでにします。
見に来ていただきありがとうございました。
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