家族(実家)の両親に思いを馳せてみました。
沖縄では4月、清明祭があります。
昨日、実父が亡くなって、初めて墓前で行いました。
父が立て直して立派になった破風墓です。まるで家のような屋根があり、扉もあって、その前には広いスペースがあります。
父はそこにベンチのように座れる場所を両脇に作って、お墓の周りや入り口は大好きな植物を植えて、手入れをしてました。
石ではなく、コンクリートを流して作っています。
一軒の家が十分に建てられる敷地に、隣のお墓の大きな木が広い木陰を作ってました。
いつもは、曇り空の日が多く、雨が降り出す前にと急いですましていましたが、昨日は、素晴らしい晴天で、風もあり、気持良く墓前でご馳走を頂く事ができました。
生前は父が取り仕切っていた、清明祭。
家族の先陣をきって歩いていた父の姿が浮かんできます。
短気な父は、この時期の母との諍いが毎年の恒例で、私達家族はうんざりしたものです。
昨日は、長男(私からは弟)が父の代わりをしました。急き立てるような父の声はせず、穏やかな時間が流れました。
父とは対照的でのんびりな性格の母、厳しい父の側で過ごした日々は、あまりにも長くて、母の背中はとても小さくみえました。
立派な墓の周りの植物の手入れを、背の曲がった母がします。お互いに植物の世話が大好きだった父と母。
決して、仲が良かったとは言えません。
責任感の強い父、愛情深くて優しい母。6人の子供のうち1人は失っています。その事を両親はどう受け止めたかは知りませんが、子供が先に逝ってしまった事は悔いていると思います。
なぜか、父が生きているうちに2人の笑っている顔をもっと見たかったと思った私でした。
時間の流れるのは早くて、子供はいつまでも子供のままではいけません。残された母との時間を大切にしようと思います。
今日はここまでにします。
読んで頂きありがとうございました。
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