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BioPBSを使ったものづくりによるサステナブルな社会の実現

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生分解性樹脂BioPBSフィラメントを使った3Dプリンターによるものづくりへの挑戦の記録です。
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2021年9月の記事一覧

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生ごみプレス|Raw Garbage Press(prototype)|Raftの活用|生分解性樹脂BioPBSを使ったものづくりへ epis Wakaba Shenzhen Dibifab Lab.

Raft(ラフト)は、造形物がビルドプレートから浮いてくるのを防ぐために、2つの間に作る『仮のテーブル』のようなもので、造形物が完成すれば通常は廃棄されてしまいます。 そこで、このラフトも有効活用できないものかと考え、生ごみプレスのフィルターとして再利用できるんじゃないかと思って試してみたところ、プレスされて出てきた水分をうまく取り除くことができました。 これによって、プリントするパーツ数を減らせるだけでなく、紙のフィルタも不要となり、さらに3Dプリントの度に出してしまうラフトのゴミの量も減らすことができます。 フィルタとして使用したラフトも生分解性樹脂製のプラスチックなので、捨ててもそのまま土の中で自然分解されるのでプラごみを出しませんし、焼却処理も不要なので二酸化炭素も排出しません。 未来に遺すのではなく 未来に遺さない。 そんな新しいスタイルのモノづくりをラボ生たちと創っていきます🌏🌱

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コーヒーかす消臭ポット|Coffee Deodorizer Pot(prototype)|底の部分を3Dプリント開始|生分解性樹脂BioPBSを使ったものづくりへの挑戦 epis Wakaba Shenzhen Dibifab Lab.

前回の動画では、コーヒーかす消臭ポットのボディ部分を3Dプリントしたものを紹介しましたが、今回はプレス後にでる水を受ける底の部分の3Dプリントを開始しました。 生分解性フィラメントの3Dプリントにおいて、とりわけ第一層目のプリント時にフィラメントをデザイン通りにビルドプレートに接着させるのがとても難しいので、プリント速度を1mm/秒と超低速に設定し、プリントしたフィラメントに更に糊を細かく塗って固定させる工夫を施しました。 最近、持続可能な社会の実現に向けて取り組まれている方々から国を問わず多くのリアクションをいただ蹴るようになり、ラボ生たちもとても驚いております。 彼らにとって、皆さまからの応援は何よりの自信や励みとなっております。本当にありがとうございます。

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生ごみプレス(プロトタイプ)|Raw Garbage Press(prototype)生分解性樹脂BioPBSを使ったものづくり epis Wakaba Shenzhen Dibifab Lab.

コーヒーかす消臭ポットと同じオブジェクト(プロトタイプ)を使って、生ごみの水分を取り除いてゴミの量を減らし、ビニール袋に入れずに捨てられるようにすることで、プラスチックフリーで生ごみを捨てられるようにするものです。 プロトタイプのためにダウンサイジングしてプリントしていますが、実用化する時はサイズを大きく設計してプリントすることができます。

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コーヒーかす消臭ポット(プロトタイプ)|Coffee Deodorizer Pot|生分解性BioPBSを使ったものづくりへの挑戦|epis Wakaba Shenzhen Digifab Lab.

生分解性樹脂BioPBSフィラメントを使って3Dプリントした生ごみプレスのプロトタイプを使ってコーヒーかす消臭ポットとしての活用を考えてみました。 完成品のイメージは、穴の開いた上蓋と、水を受けるための底のパーツ、そして水気を切るためのプレス部分を3Dプリントしたものを取り付けます。 このプロダクトの特徴は、紙フィルターに入れたままコーヒーかすを本体に入れるだけで、捨てられていたコーヒーかすを消臭剤として手軽に再利用できます。 さらに、本体自体が生分解性樹脂プラスチック製なので、汚れたり、壊れたりして捨てることになっても、土の中で自然分解されるので、プラごみとして焼却処理せず二酸化炭素の排出も防ぐことができます。

生ごみプレス|プロトタイプ:05|生ごみの重さが32.4%減りました|バイオPBSフィラメントを使ったものづくりへの挑戦|epis Wakaba Shenzhen Digifab Lab.

ついに生ごみプレス|garbage pressの完成形にたどり着くことができました! 今後は、生分解性かつ植物原料ベースのBioPBS(生分解性樹脂コンパウンド)FORZEAS(フォゼアス)を使ったフィラメントで3Dプリントしていきます。これによって、全てのパーツを捨てることになっても償却処分せずに土の中で自然分解されてプラごみを発生させません。 3Dプリントがうまくいけば、いよいよファブ3Dコンテスト、そしてMaker Faire Shenzhenへの出展に漕ぎ着けるこ

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FORZEASの3Dプリント実験|バイオPBSフィラメントを使ったものづくりへの挑戦|epis Wakaba Shenzhen Digifab Lab.

生分解性フィラメント|FORZEASを使った3Dプリント実験を開始。プリンター設定は下記の通り。 【設定】 3Dプリンタ:CREALITY ENDER 2 印刷速度:3mm/s bottom layer:2 ノズル温度:180° ビルドプレート温度:設定せず adhesion:無 FORZEASフィラメントが非常に柔らかく、ビルドプレートに接着しにくいので、ノズル温度を180°、FR値を下げて印刷速度を3mm/sにし、強粘度のノリをビルドプレートに乾いてしまう度に塗り重ね、出力されたフィラメントをピンセットで押さえつけることで何とかbottom layerのプリントが上手くいくようになった。

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FORZEASの3Dプリント実験0919|バイオPBSフィラメントを使ったものづくりへの挑戦|epis Wakaba Shenzhen Digifab Lab.

生分解性フィラメント|FORZEASを使った3Dプリント実験2日目。プリンター設定は下記の通り。 【設定】 3Dプリンタ:CREALITY ENDER 2 印刷速度:3mm/s bottom layer:2 ノズル温度:180° ビルドプレート温度:設定せず adhesion:無 印刷時間22時間を経過して高さ約1cmまで印刷完了。底部外側に反り上がりが見られる。内側には反り上がりは無し。外側側面にいくつかの穴があいてしまっており、スライスデータ通りにプリントすることは、市販の個人用3Dプリンタでは相当難しいと思われる。※現時点で、Biopbsフィラメントをサポートする個人用3Dプリンターは開発されていない。

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生分解性樹脂BioPBSの分解実験|0920|バイオPBSフィラメントを使ったものづくりへの挑戦|epis Wakaba Shenzhen Digifab Lab.

生分解性樹脂 #biopbs™️ フィラメントを使った3Dプリントで出たサポート材を細かく切り、重曹とグリセリンを混ぜた液体に浸して電子レンジで加熱したところ、わずか30秒程度で部分的に分解が進んでいることが確認できました。 今後も、重曹とグリセリンの配分量を調整しながら、より効果的な分解速度が得られる実験を続けていきます。 通常、#プラごみ は自然分解はされず半永久的(ビニール袋だと約500年)に残り続け、生分解性樹脂でも完全に分解されるまで1〜2年かかるとされています。

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FORZEASの3Dプリント実験0921|バイオPBSフィラメントを使ったものづくりへの挑戦|epis Wakaba Shenzhen Digifab Lab.

生分解性フィラメント|FORZEASを使った3Dプリント実験2日目。プリンター設定は下記の通り。 【設定】 3Dプリンタ:CREALITY ENDER 2 印刷速度:3mm/s bottom layer:2 ノズル温度:180° ビルドプレート温度:設定せず adhesion:無 印刷時間76時間を経過して高さ約4cmまで印刷完了。生分解性樹脂BioPBSフィラメントでオブジェクトをプリントするのは本当に難しいが、だからこそ現時点でこのフィラメントを使って何を創ることができるのか、ラボ生たちと化学的・工学的な探究を続けていきます。

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FORZEASの3Dプリント実験0922|バイオPBSフィラメントを使ったものづくりへの挑戦|epis Wakaba Shenzhen Digifab Lab.

生分解性フィラメント|FORZEASを使った3Dプリント実験5日目。プリンター設定は下記の通り。 【設定】 3Dプリンタ:CREALITY ENDER 2 印刷速度:3mm/s bottom layer:2 ノズル温度:180° ビルドプレート温度:設定せず adhesion:無 印刷時間99時間17分を経て、遂に生ごみプレスのボディの3Dプリントが完成しました! 高さ5cm、重さ39.29g、外径8cm、内径6cmというたったこれだけのオブジェクトですが、とにかく困難と時間と慎重さを要しました。 でも、それだけに、プレートから外した瞬間の感触や軽さに驚いたし、感慨も一入です。 今後、更なる技術革新の後、世の中の全てのプラスチック製品が、このようにBio PBS製で作られるような社会を待つ側ではなく、 自分たちが創る側として切り拓いく、プラスチックを人間社会から排除するのではなく、共存できるプラスチックの新い在り方をラボ生たちと創り上げていきます🌏🌱 これから、他のパーツも作成しつつ、実用に向けた実証実験を重ねていきます。