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LOVE FM「スイッチオン! DAYTIME」2023.1.3 インタビュー出演

福岡県福岡市の放送局LOVE FMで月から金12:00〜15:00まで放送されている、「スイッチオン! DAYTIME」の番組コーナー”Good Ness Buisness!”に出演した際のインタビューの模様をテキストに起こしています。2023年1月毎週火曜日に出演しています。建築家 水谷元や福岡の代表的な建築等を毎週ひとつご紹介させて頂きます。

サチ:この時間はグッドネスビジネス。今月火曜日は建築家の水谷元さんにお話を伺っていきます。水谷さんとは今日はリモートでつながっています。おはようございます。あけましておめでとうございます。

水谷:あけましておめでとうございます。

サチ:大丈夫ですか?声がガラガラですけど(笑)

水谷:お正月なので(笑)。

サチ:これからリスナーの皆さんも水谷元さんについて、お仕事そしてプライベートのほうもね、少しちょっとジャブを打っていきたいなーと思ってるんですけども。福岡の能古島に自宅兼事務所水谷元建築都市設計室を構えていらっしゃいます。今日はそちらとリモートでつながっていると言うことで、ご自宅であり事務所である画面の後ろのその様子もですね。書物がたくさんですね。

水谷:そうですね。高校生の時から建築の勉強してるのですが、先輩達というか、先人たちに「本を読まない人建築になれない」と教えられてきましたので。

サチ:貴重な時間をいただくことになるわけですけれども、建築家の方といえば、西日本シティ銀行本店のデザインを手掛けられた磯崎新さんが亡くなられたということで。水谷元さんは磯崎新さんとも親交がおありだったようで。

西日本シティ銀行本店(旧・福岡相互銀行本店)
福岡相互銀行本店として博多駅前に1971年に開業。設計は磯崎アトリエ。2020年に再開発のため、解体された。

水谷:親交というほどではないのですが、以前に磯崎新さんがプリツカー賞という建築界のノーベル賞といわれる賞を受賞されまして。その際に凱旋というか出身である大分で展覧会を開く際に、雑誌の取材の依頼でレビューを書いてほしいと依頼を受けまして。その際にお会いして、ご挨拶とお話をさせて頂きました。

サチ:インスタのあのストーリーに上げられていたのはそういうことだったんですね。リスナーの皆さんはそういったレジェンド的な方との繋がりもある水谷元さんは今おいくつなのだろうか?というところも気になってくると思うんですが。

水谷:私は12月が誕生日で、41歳になりました。

サチ:おー!ハッピバースデー!ちょっと遅くなりましたけども。建築家歴っていうのは?

水谷:事務所自体は2011年に始めたので11年になります。

サチ:なるほど、なるほど。お仕事の内容についてここから伺っていいですか?

水谷:はい、もともと独立する前は、もうほんとに様々で、小さな小屋から…

サチ:小屋!?

水谷:はい、小屋(笑)。あと商業施設などのビル、公共施設や学校とか、そういうものまで幅広くやるような事務所にいましたので。私自身もいろんなものを…あの本当に能古島でも「ちょっと元ちゃん小屋作ってやらんね!」と、友達の住宅とか店舗の内装とか様々です。基本的にはお断りせずにお仕事させていただいています。

サチ:では、ちなみに、今月は火曜日があの5週あるんですけれども、元さんのお話を聞いていて、元さんに興味を持って自分の商業施設だったり、住宅だったりを今からちょっと建築家に相談しながら作ろうと思ってた方は、相談先を元さんにちょっとっていうのもいいんですか?

水谷:あっ、全然かまいません!ほんとによく言われるのが個人の住宅を建築家に依頼していいのかっていうことをよく言われるんですけど…

サチ:はい、はい。

水谷:むしろ、住宅においては建築の基礎というか、住宅を設計しない人は建築家とは言えないと考えているので、ほんとにどんなものでもご相談いただければなと思います。

サチ:なるほど〜。あのただ元さんはお住まいが能古島であるという事は、お仕事として「僕は、このエリアまではいけますよ」というか、このエリアまでは動きますよというのはあるんですか?

水谷:いや、今ご相談いただいてるのも、東京、大阪、福井、むしろ遠方の方が多いくらいなので。あと熊本とかかな。なので、お気にせずにご相談いただければなと思います。

サチ:わー…。わかりました。ありがとうございます。早速じゃあ「ちょっと、なになに?水谷元建築都市設計室について知りたい!」という方はどこにアクセスしたらわかりますか?

水谷:情報がですね、SNSはインスタTwitterもやっておりますので、どこからでも、お問い合わせいただければ(笑)。ネットで検索してウェブサイトからでもいいですし。

サチ:(笑)すいません、ちょっと笑ってしまったのはね、元さんは建築家の目だからなのかわからないけど。ものすごくね、食べ物とかを撮る時もすごくテクニックが、私の方が上から言ってるみたいですけど(笑)。とても素敵で。なんだけども、時間を追って夜になっていくととてもフリーダムな写真がある時がある(笑)。「だいぶ飲んでるな」ってなる時があるのも、そういう時もおもしろい(笑)。そういう建築家のリラックスした時間を覗けるのも、とてもたまらないんですけども(笑)。だから、ぜひ、SNSを動かしてらっしゃいますので、探す時は「水谷元」で入れてすぐ出てきますよね。

水谷:はい、出てきます。

サチ:人気の方ですから、すぐ見つかると思います。さあ、水谷元さんには建築家の視点からちょっと福岡の建築が面白いよーとかこういうところって皆さん気づいてますかとか、特に私は何も気づいてないことがあるので、そういう目線でスポットやトピック何かひとつピックアップしていただけたらなと、ちょっと今回はこちらからのリクエストもありまして天神地下街についてちょっと何かポイントを教えてください。

水谷:天神地下街は直接に建築家が関わっている施設ではないのですけど、もう全国的に見ても非常に珍しい地下街でして、理由はとにかく暗い。基本的に全国どこ行っても照明が煌々と光っていて、まっ白な、清潔感のある空間になっているという。どこに行っても地下街ってそういうものかなと思うんですけども、天神地下街は全国的に見ても非常に珍しく暗いんですよ。

サチ:うわぁ…なんだかすごく当たり前だと思ってたんですけど、言われてみるとそうですね。

水谷:いや、ほんとにそうで。でも、その理由っていうのが、一応そのコンセプトというか、そもそも地下街っていうのは暗いものじゃないかと、電気を点けなければ。それをむしろ逆手にとって、ヨーロッパの街並みのストリートのイメージを踏襲しています。ちゃんと見ると、どこの国というのは言えないのですけども、いろんなヨーロッパの街並みをを取り込んで総合的にデザインしてあるというのが天神地下街の特徴かな。

サチ:毎日のようにね、通っていますけれども。確かに言われてみるとこれはどこの国かなって、ロンドンかな…とか、フランスかな…とか、この柄はなんか懐かしいような知らないような知ってるようなようなところありますもんね。

水谷:そうですね、だからステンドグラスがあったりとか、唐草模様の鋳物のデザインだったりとかね。それこそ、ガス灯…。石畳も実はヨーロッパの現地に行くと、地域には文化があって、その街にしか存在しないような独特の柄とか特徴がちゃんとあるわけですよ。天神地下街の場合はたぶんいろんな地域に行って、現地を調査や研究をされて、それらを総合的にデザインされているというのが天神地下街の特徴かなと思います。

サチ:今日から見る目が、改めてもっとじろじろ見ながら歩きたいと思いますけれども、あの伸びたでしょ。

新天神地下街
2005年の福岡市営地下鉄七隈線開業に伴い、南側に延長・開業された。

水谷:ええ、だいぶ伸びましたね。

サチ:あそこはちょっと今風じゃないですか、だから少し既存に寄せながら今風とか、いろいろあったんでしょうね。

水谷:だと思います。竣工当時は1970年代なので、当時としては時代に合わせて、ノスタルジーだけではない、先進性みたいなものも含まれていると思います。

天神地下街
福岡市の中心市街地である天神地区の渡辺通りの地下に1976年に開業。

サチ:実はね、私は天神ビックバンを捉えたいっていう大きな野望を持って、小さなインスタライブやってるんですけども(笑)。帰り路とかで。その時に元さんがワンポイント教えてくれたりするところから、凄くね、街を歩くときの楽しみが増えていくっていうか、すごくそれがありがたいので、グッドネスビジネス通して、皆さんにもそれが広まっていったらいいなと思って。プラスね、きっと水谷元さんが出演されるっていうことで、バリバリの建築エリートの方も聞いていらっしゃるかもしれないので(笑)。

天神ビックバン
国家戦略特区に指定された福岡で1970年代から開発されてきた天神地区の老朽化した建築物の建替えを促進するために設けられた、航空法高さ制限の特例承認や福岡市独自の容積率緩和制度などを組み合わせた再開発の総称。

水谷:まあ、同業者仲間たちがですね。

サチ:来週以降またそーゆーちょっと専門家、私たちを飛び越えて。そちらの人たちにアプローチしていただいても結構ですし。いろんなお話を小さな小屋から都市までデザインしてくれる水谷元建築都市設計室、水谷元さんのお話を聞いていきますので。来週はスタジオに来ていただけますか?

水谷:はい、行きたいと思います。

サチ:よろしくお願いします!

水谷:こちらこそ、よろしくお願いします!

サチ:音楽にもお詳しい水谷元さん。水谷元さんにはリクエスト曲をいただこうと思います。本日ピックアップしていただいた曲は?

水谷:今日は、Musiq SoulchildのJust Friends(Sunny) をリクエストしたいと思います。

サチ:もう最高ですね…。

水谷:ほんとに…あの…TENJIN FMのFREE WAVE時代からサチさんにはお世話になっておりまして…。

TENJIN FM FREE WAVE
西日本鉄道が運営していた天神地区のコミュニティFM
2011年にLOVE FMはTENJIN FMへ事業譲渡し、LOVE FMに名称統一。

サチ:その頃、学生さんだったんですか?

水谷:学生でしたね。あの…本当にサチさんに音楽を教えて頂いたと言っても過言ではないです。

サチ:汗が出てくるのでこれくらいで失礼したいと思います(笑)。それでは来週もよろしくお願いします!

水谷:はい、こちらこそよろしくお願いします。

サチ:グッドネスビジネス、今月火曜日は建築家の水谷元さんにご登場いただきます。ありがとうございました。

水谷:ありがとうございました。

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