創作エッセイ(74)「リサ・ラーソン展」岐阜県現代陶芸美術館

最終会場の岐阜県現代陶芸美術館は6/25まで

人や動物のユーモラスな造形で人気のリサ・ラーソンの展示会を観てきた。
展覧会開催中の本年3月11日に92歳で亡くなられている。スウェーデンを代表する現代陶芸家で、その作風は温かい。
当初はユーモラスで可愛い動物の造形で人気を得るのだが、やがて恋人同士、夫婦、母子、家族などの情愛を抽象的な表現で造形していき、観る者の心にあたたかな灯をともすような作風に至る。
そんな彼女の生涯を作品の変遷で追いかける展示になっている。
実に見ごたえがあった。図録まで買ってしまいましたとさ。
リサ・ラーソン展

(追記)
岐阜会場となった現代陶芸美術館は、私の自宅から30分強の距離にある。開館して30年ぐらいなのだが、毎回通うぐらい好きな美術館である。多治見市自体が陶芸の街で、あのアニメ「やくならマグカップも」の舞台である。いい街なので、ぜひ一度訪問してください。
「やくならマグカップも」公式サイト

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