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映画レビュー

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記憶に残った映画の記録として。
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#映画レビュー

映画レヴュー(134)「鵜頭川村事件」(WOWOW 2022)

2020年の小説「鵜頭川村事件」(櫛木 理宇)のドラマ化。あの「死刑に至る病」の作者である。 …

栗林元
3日前
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映画レビュー(132)宮部みゆき「ソロモンの偽証」(ドラマ)

 2015年の映画版は観ているのだが、今回はドラマ版。全8話のエピソードでじっくりと描かれて…

栗林元
8日前
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映画レヴュー(131)「エンバー 失われた光の物語」

 滅びゆく地球環境からの避難所として建設された、大型発電機を動力源とする都市エンバーは、…

栗林元
9日前
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映画レビュー(129)「プラチナデータ」

「プラチナデータ」から犯人を特定する最先端のDNA捜査が可能になった近未来。目指しているの…

栗林元
12日前
2

映画レビュー(127)「ザ・ロストシティ」

サンドラ・ブロック主演の冒険もの。「スピード」以来、この手の役が一番似合う美人さんだ。 …

栗林元
13日前
5

映画レビュー(128)「ラーゲリより愛を込めて」

 辺見じゅんの「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」の映画化作品。  シベリア抑留で亡くなっ…

栗林元
2週間前
6

映画レヴュー(126)「死刑に至る病」

 これは傑作。高いテンションでラストまで引っ張られる。  主人公の大学生・雅也のもとに一通の手紙が届く。地元のパン屋で雅也にやさしかったおじさん、そして同時に世間を震撼させた稀代の連続殺人鬼でもある榛村(はいむら)からの手紙だった。 「罪は認めるが、最後の事件は冤罪だ。犯人が他にいることを証明してほしい」  この捜査を通して、少しずつ榛村(はいむら)に気持ちを支配されていく雅也。そして、榛村(はいむら)が接触する人間の気持ちを巧妙に扱っていることに気づいていく。  最後の最後

映画レビュー(125)「太陽の座る場所」

傑作。原作は辻村深月の小説。  クラスの太陽のような女王・高間響子。そして転校生・鈴原今…

栗林元
2週間前
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映画レビュー(124)「クワイエット・フォレスト」

「クワイエット・プレイス」みたいな作品を想像すると肩透かしを食らう。原題は「闇」とか。 …

栗林元
3週間前
9

映画レビュー(123)「事故物件2013号室」

90分のドラマ。 前の住人が自殺した部屋を借りた女性が出会う事件、ということで心霊ネタかと…

栗林元
3週間前
4

映画レビュー(122)「ドロンジョ」

2022年のドラマである。貧しさと暴力の中で育った泥川七音(なお、ドレミ)が、ボクシングを通…

栗林元
3週間前
6

映画レビュー(121)「ゴー!ストップ・バスターズ」(吹替版)

ホラーコメディの快作。ゴーストバスターズのパロディっぽく売ってるけど、実際は「エクソシス…

栗林元
3週間前
4

映画レビュー(120)「ドント・ヘルプ」

 ある夜、3人姉妹の強盗が上院議員の家に侵入する。現金を要求されてやむなく盗みに入ったの…

栗林元
3週間前
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映画レヴュー(119)「レリック 遺物」

母エドナが失踪したとの報を受け、実家に戻ってきた娘と孫娘の出会う怪異譚である。 戻ってきた母は、何か別のものになっているような感じを受ける二人。 高齢の母を、見とれるか不安を抱いている娘。またその母も、祖父の看取りをできなかった過去がある。 背景には高齢親の介護や看取りといった高齢化社会の不安がある。認知症や記憶の混濁で、別人のようになってしまう高齢の親。その親との絆と不安感をホラーの姿で描いている。優れたホラーである。 「レリック 遺物」