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映画レビュー

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記憶に残った映画の記録として。
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2024年7月の記事一覧

映画レヴュー(150)「ラヴレース」

1972年に公開され、一世を風靡したポルノ映画「ディープ・スロート」この作品の主演女優・…

栗林元
2か月前
6

映画レヴュー(149)「こちらあみ子」

 第26回太宰治賞を受賞した短編「あたらしい娘」を「こちらあみ子」と改題した作品を映画化し…

栗林元
2か月前
7

映画レビュー(148)「すみれ人形」

「アルビノの木」の金子雅和監督が映画美学校の卒業制作で作った作品。 絵が美しい。殺人事件…

栗林元
2か月前
3

映画レビュー(146)「東京二十三区女」

テレビディレクター・作家の長江俊和原作のドラマ化。監督・脚本も本人が手掛けている。 オム…

栗林元
2か月前
2

映画レヴュー(147)「ルックバック」

ネタバレあり。 二人の少女の出会いと別れ。創作者の孤独と絆を描いていて心動かされた。 創…

栗林元
2か月前
18

映画レヴュー(145)「Pearl パール」

2022年米映画。同年公開の「Xエックス」の続編。時代的には前日譚にあたる。監督は同じくタイ…

栗林元
2か月前
2

映画レヴュー(144)「水の中のつぼみ」

青春映画。であると同時に、ほろ苦い百合映画でもある。 主人公マリーはやせっぽちの女の子。友達アンヌの応援のためシンクロナイズドスイミングの大会に来て、上級生フロリアーヌに憧れてしまう。 同性の年上の女性に恋してしまうマリー、早く初体験をしたいアンヌ、そして男の子たちを振り回して楽しむフロリアーヌ。三者三様の少女たちの思いを淡々と描いていく。ドラマチックな展開があるわけでもなく、エロチックなわけでもなく、詩情にあふれた映像が無言のうちに彼女たちの満たされない思いを伝えてくる。青

映画レヴュー(143)「絶叫」

濃いドラマだった。キーワードは「棄民」 マンションで猫に食べられて原型を留めない姿の遺体…

栗林元
2か月前
5

映画レビュー(142)「ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷」

「ホステル」のイーライ・ロス製作、「クワイエット・プレイス」の脚本家コンビ、スコット・ベ…

栗林元
2か月前
12

映画レビュー(141)「ノベンバー」

モノクロ映画。恐ろしく抒情的な映像美で酔わせてくれる。 物語の舞台は、東欧エストニアの寒…

栗林元
2か月前
8

映画レビュー(140)「ニトラム」

1996年4月28日にオーストラリア・タスマニア島のポート・アーサーで起こった無差別銃乱射によ…

栗林元
2か月前
2

映画レヴュー(139)「キングスマン ファースト・エージェント」

 第一次世界大戦を舞台に世界初の独立諜報機関キングスマンの心躍る誕生秘話を描く「キングス…

栗林元
2か月前
9

映画レヴュー(139)「キングスマン ゴールデン・サークル」

マンガっぽいわかりやすさは前作同様。 何しろエルトン・ジョンがエルトン・ジョンの役で出て…

栗林元
2か月前
3

映画レヴュー(138)「キングスマン」

旧き良きスパイアクション 侮ってたけど、観てよかった。これですがね、スパイ映画ってのは。昨今の007モノ(ダニエル・クレイグのやつね)がシリアスで辛気臭い作品になってただけに、このマンガチックな作品は、60~80年代の007を知ってる私には刺さりまくり。と、思ったら原作はアメコミでした。 今回、特に気に入ったのは両足に刀の義足を履いた女アサシン。惚れましたよ。 設定は懐かしの007なのだが、アクションは21世紀にアップグレードされていて、ブルース・リー、ジャッキー・チェン以