道具とモチベーションの関係
私は一年ほど前からルービックキューブをはじめました。
最初は教えてくださった方が20秒くらいで6面揃えるのを見て、
「すげー!!」と思い、人生で一度くらいは6面揃えてみたい!という想いからでした。
やり始めて2ケ月くらいで(一日10分とかそのぐらいです)、
6面を何も見ずに揃えられるようになりました。
当初ルービックキューブを揃えることには、
頭の良さ・柔軟さが必要だと思いこんでいました。
実際にやり始めてみると、全くそんなことはありません。
解法が既にインターネットの色々なサイトに載っているので、自分に合うものを覚えていくだけです。
何度も何度も開放の通りに回して体に覚え込ませていきます。
ひらめきというよりは、職人気質な作業です。
やっているうちに速く回す方法や、どこに目をつけると速くできるかがわかってきます。
こちらの記事では、
常人ではないように述べられていますが、誰でもできます。
6面を揃えるには、それまでの考え方を変えないとダメなんです。ただし、6面揃えてやめてしまう人もいると思いますが、そこはまだゴールではない。6面を揃えてから、新たな発見が出てくるんです。
――常人には到達したことのない境地だ。
私の場合はこちらのサイトを使っていました。
手順が一つ一つ図で書いてあるので、とても分かりやすいです。
このサイトの初級編の手順を覚えるだけで、
バラバラの状態からだいたい50秒ほどで6面を揃えられるようになります。
ルービックキューブを始めてタイムが50秒くらいになるまで、このタイプのキューブを先生にお借りし、使っていました。
マグネットがついていて、めちゃくちゃ回しやすいです。
やり始めたときに、「こんな回しやすいキューブがあるのか」と感動しました。
ところが、50秒を出せるようになってからモチベーションが上がらず、現状維持が続きました。
揃えられるようになったということで、当初の目標を達成してしまい、次のゴールが見えなくなったんですね。
半年間ほどそんな状態が続いていたある日、先生から新たなキューブをお借りしました。それがこのタイプです。
このタイプは黒の縁取りがないため見やすく、かつとても回しやすいです。
大会に出る人はたいていこのタイプを使っています。
その分値段が高く5,000円~6,000円ほどします。
このキューブを回してみたところ、
再び「何だこのキューブ!すげー!!」とキューブ熱が再燃し、タイムを追い求める意欲が湧いてきました。
今は自己ベスト40秒ちょっとで、30秒台を目指しています。
適切なタイミングで、モチベーションを上げる道具を提供することは良いコーチの条件なのかもしれません。
甘やかすのではなく、丁度いいタイミングで。
私の場合は、ノートやペンなんかは新調しても何もテンション上がりませんが、こうした趣味的なもので質の高いものを使えるとなるとモチベーションが上がります。
ルービックキューブに話を戻します。
ルービックキューブには大会があり、日本でも各地で開催されています。
30秒台でもルービックキューブの世界では、ひよっこです。
大会はまさに超人の世界。20秒くらいでも予選落ちするそうです。
当日は緊張で手が震える人もいるとか。
大会では専用のマットをタイム計測に使います。結構きちんとルール化されています。
私もときどきマットで計測をして、大会をイメージしたりしています。
世界記録は3秒くらいで、東海大会でも6秒とかで揃える人が出てくるみたいです。
仲間内で参加する予定をしていましたが、このご時世イベントはしばらく延期になっています。
3x3がおなじみですが、ルービックキューブにはいろいろな種類があります。
2x2や5x5なんかも存在します。
自分のやりたいカテゴリーを探すのもいいですね。
ルービックキューブと似たようなもので、道具の大切さを学んだのはジャグリングです。
子供の頃、お手玉が結構得意だったので、大人になりその感覚でジャグリングをやろうとしても全然できませんでした。
ショックを受け、少し練習しようと思い立ちました。
最初は100均のボールでやっていたもののやり辛く、ジャグリング用のボールを購入しました。
100均のボールで安定して、30回くらいできるようになったときに、「ここが丁度良いタイミングだ」と購入しました。
おかげでモチベーションを保ちながら、3個なら安定してジャグリングできるようになりました。
ルービックキューブでの学びを生かすことができました。
ちなみに、
「ルービックキューブを1分以内に揃えられること」と「ジャグリング3個ができること」は、私の中にはそれぞれ個別のスキルとして存在しています。
ところが、世界は広いもので、この二つを同時に行う人物が存在します。
同時といってもそれぞれを別々にやるわけではありません。
なんと、
「ルービックキューブ3個をジャグリングしながら、それらを3分ほどで6面揃える」のです。
百聞は一見に如かず、超絶スキルを是非ご覧ください。
これを目指すのはあまりに遠い目標ですね。
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