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子どものその行動、治ります

駅にいる人、子ども、クラスのあの子…などなど、私達の周りには、様々な人がいます。

その中で、「どうしてそんな行動をするんだろう?」と感じたことはありませんか?

急に大声を出したり、変な動きをしたり、ちょっかいを出してきたり…。
中には、やめてほしいのに、と思っているようなこともあるかと思います。

では、その行動をしている人が、なぜその行動をしているのか…。考えたことはありますか?

本日は、やめてほしい行動(=問題行動)をやめてもらうには?という、あの人のあの行動を紐解いていきます。


問題行動において、その行動をしているのは大きく分けると以下の4つのどれかに当てはまります。

①回避・逃避
②欲求の実現
③注目引き
④感覚刺激

例えば、「大声をあげる」という行動でも、なぜその行動をとっているのかは人によって異なります。
以下で詳しく解説していきます♪

①回避・逃避

簡単に言うと、何かをやりたくない!ってことです。

お遊びの時間が終わって、お片付けをしなくちゃいけない。でも、お片付け面倒くさい!やりたくない!という時。
大声を上げたら、お母さんが手伝ってくれる。そしたら、自分はやらなくて済むわけです。

こうしてお片付けを「回避」しました。

毎回、やりたくないことを回避できると、この問題行動は治まりません(むしろエスカレートしていき、やめさせることが難しくなっていきます)。

大事なのはスモールステップでやらせること。できたらちゃんと褒めること。
問題行動をとっても、回避できないということと、やるべき行動をちゃんとやったら良いことがある、ということを理解させることが大事です。

②欲求の実現

何かしてほしい、あるモノがほしい、という時の行動です。

そのおもちゃで遊びたい!と思った時に、お友達に向かって大声を出しているかもしれません。
「〇〇してほしい」と言葉で言えない時に問題行動として出てしまいます。

ちゃんとした伝え方を練習させていくのが良いですが、うまく言葉が出ない場合は、相手が嫌な気持ちにならないジェスチャーを教えていくことで解決していきます。

③注目引き

これは言葉のまま。注目してほしい!構ってほしい!ということです。

手持ち無沙汰だから…という時もありますが、中には、怒られたくて問題行動を起こす子供もいます。

心苦しいですが、これは極力無視することが良いと言われています。
大事なのは、問題行動ではない時にちゃんと反応してあげること。それによって、「この行動をすると反応してもらえる」「この行動では反応してもらえない」ということを学習させるのです。

④感覚刺激

これは純粋に、その行動をしていることが快感ということです(笑)。

突然大声を出す、という行動では、自分の声が聞こえる感覚が面白い、と感じているということ。

周りの反応ではなく、自分で感じていることが行動を強化してしまっているので、感覚刺激が原因の場合は、やめさせることが難しいです。

問題にならない行動で代用できないかということを試していくのが打ち手としてあげられます。
大声を出すのであれば、必ずタオルを口に当てるようにするということや、広いところで走り回る、体を使うことでスッキリさせるなど。

すぐに効果が現れにくいですから、長い時間をかけてつきあっていかねばなりません。


簡単ですが、異常の4つが、「問題行動」の原因です。
なぜその行動をしているのか?を見誤ると、打ち手も逆効果に。

まずは、原因が何なのか、観察してみてはいかがでしょうか?



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