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「ナーラライネンの花巫女」

清久志信さん主催、約束されしハッピーエンドアンソロジーに参加しております。

ポストカード付きのものは完売しておりますが、通常版は通販中です!しあわせ溢れるハッピーエンドをお望みの方はぜひ!

私は「ナーラライネンの花巫女」というタイトルのシリアスファンタジーを書かせていただきました。

千年王国ナーラライネン。
その国の王はかつて龍花を焼き、そのため龍から子々孫々に続く呪いをかけられた。
王は身体に龍の鱗がはえ、身を焼かれる痛みにおそわれ、そしていずれ息絶える。
王家唯一の子であるアウリスにも呪いがふりかかり、周囲は王家の血を絶やさぬために龍花を育て守る花巫女であるシュルヴィに呪いをうつすことにしたが……。

みたいな、どシリアスファンタジーです(ハピエンとは??)

さてここからは青柳のあとがき的なものであり、言い訳みたいなものです。

ハッピーエンドとは何か。それは、幸福な結末である。しあわせだなぁと感じるラストである。
ハッピーエンドをテーマにした時に私が考えたのは「しあわせであると最後に噛み締めるためにはしあわせではない始まりでなければならぬのでは??」ということです。
他の誰もがしあわせだと思う生活であっても、本人にしてみればそれが当たり前なのでしあわせだとはわからないのではないか? その当たり前の日常を書き綴っても私の求めるハッピーエンドにはならないんじゃないか?

じゃあスタートはマイナス地点でめちゃくちゃしんどいところから始めよう!
という流れで話を考えました(おい)

ナーラライネンの他に考えた他のプロットもスタートはしんどみ溢れてます。育った街が焼かれて唯一の生き残りだったり、うつくしい姉が人売りに捕まって主人公だけが残されていたり。本文が長くなりすぎるのでボツにしたんですけど(笑)

そんな感じで書き始めた話です。七割……八割?くらいしょっぱくて、最後に怒涛の砂糖責めを食らう感じです。
まとめるとあっさりの己の運命を受け入れている少女と、その少女を救いたい男の話です。こういう男が私は好きです(笑)

西洋風とも中華風とも和風とも(それはさすがに無理か?)とれるような創作世界にしました。名前は洋風ですが単語はちょっと違うかな、という感じ。皆さんどんなイメージを持ったのか楽しみです。

……あとがきかこれは?(違う気がする)
あまりにもしょっぱくてアンソロジーの中では浮くんじゃないかなと不安でしたが最初に下読みしてくれた友人は「ブラックコーヒーを飲んでいたら底にキャラメルが沈殿してた!」と言ってくれましたし、参加者の皆さんはまったく怒らずにやさしく誤字脱字撲滅してくださり(私の原稿めちゃくちゃ多かったですよねありがとうございました)主催の志信さんは安定の青柳と受け止めてくださいました。
本当にありがとうございました!

私個人としては久々にシリアスファンタジーが書けて楽しかったです!(いい笑顔)
系統としてはグリンワーズです!で通じる方には納得していただけるかと思います。

アンソロジーには他の参加者の皆さんの、多種多様なしあわせなお話が詰まっております。今はこんな世の中ですし、どうぞやさしく幸福な物語で癒されてください。



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